月別アーカイブ: 2016年9月

9月19日アウェイ FC東京U-23戦を終えて

2016シーズン明治安田生命J3リーグ第22節、ブラウブリッツ秋田は敵地でFC東京U-23と対戦し、残念ながら0対1で敗れました。

約1カ月ぶりのリーグ再開となった前節のY.S.C.C.横浜戦で3対0と快勝、リーグ3連勝と波に乗る秋田。この日の対戦相手となるFC東京U-23とは、今年4月のホーム開幕戦で対戦して1−0で勝利している。しかし、FC東京U-23は直近2試合で好調の2チーム(栃木SC、グルージャ盛岡)を相手にいずれも1−1で引き分け。さらにOA枠で水沼宏太、さらにはケガから約1年2カ月ぶりの復帰となる元日本代表の石川直宏が今節はメンバー入りするなど、秋田にとってはひじょうに手強い相手となった。

そんななか、あいにくの雨模様にも関わらず会場となった味の素スタジアムの秋田応援エリアには、約300名の秋田サポーターが集結。さらに天皇杯2回戦・川崎フロンターレ戦との試合後に松本拓也が呼びかけたことによって多くの川崎サポーターの方々も秋田の応援に駆けつけてくださいました。みなさま、ありがとうございます! さらにさらに、この日はブラウブリッツ秋田応援女子マネージャーのアラリナこと荒川理奈ちゃんも応援に駆けつけてくれました!

さて試合についてですが、試合開始からめまぐるしく攻守が入れ替わり、一進一退の攻防が展開されます。そのなかで最終ラインでパスを回しながらビルドアップ、そして前線へとボールを運んで行きたい秋田に対し、FC東京U-23は2種登録(ユース)の選手3名が先発出場するなど20歳前後の運動量豊富な選手たちが前線から積極的にボールを奪いに行き、秋田の攻撃にプレッシャーを与えます。

それでも秋田は左サイドの呉大陸が再三にわたってドリブル突破から相手陣内を脅かす場面を作ると、前半18分には、日高慶太からふわりと浮いたパスがPA内へ入り、そこに相手DFの裏へ抜け出した久富賢が落下してきたボールに右足を合わせてボレーシュート。しかし、このシュートは相手GKの好セーブに阻まれて得点ならず。直後の同21分には、FC東京U-23が反撃。後方からのロングボールが前線へ渡るとGK松本拓也と1vs1の場面になりかけるが、ここは松本が積極的にPA外まで飛び出してダイビングヘッドでクリア。この気迫あふれるプレーに刺激されたかのように守備陣も相手に決定機を与えず、お互いにスコアレスのまま前半が終わります。

そして迎えた後半、開始早々に浦島貴大が相手選手と交錯して転倒。担架でピッチ外へ運ばれてもしばらく動けずに心配されたものの、起き上がった浦島自らがOKサインを出してピッチへ戻ります。すると浦島にビッグチャンスが訪れます。後半12分、山田尚幸から前線へと走り込んだ浦島にパスが渡ると、浦島は相手DFをかわして左足を振り抜きます。低い弾道のシュートはゴールへ一直線。しかし、シュートはポスト内側を直撃、さらに跳ね返ったボールはゴールライン手前を横切ってゴールならず。絶好のチャンスを逃します。

ここで間瀬監督は浦島に代えて比嘉諒人、さらに久富賢に代えて熊谷達也をピッチへ送り出します。これに対し、FC東京U-23は後半21分に石川がついにピッチへ。ホーム応援エリアから大歓声が沸き起こり、スタジアム内が異様な雰囲気に包まれす。すると石川の投入を合図にここからFC東京U-23が猛攻撃。逆に秋田は勢いに押されてやや防戦ぎみとなると、セカンドボールもなかなか奪えず、自分たちの流れを作り出すことができません。

FC東京U-23の猛攻が続くなか、秋田はピンチを迎えるたびに懸命の守りで得点を許しません。そして、試合終了も近づいてきた後半42分、クリアボールを相手に拾われてしまうと、前線へパス。PA内でパスを受けた林容平が胸で落とし、小山拓哉がシュートを放つと、下田光平がスライディングで足を伸ばして懸命のブロック。しかし、足に当たってこぼれたボールを水沼宏太に拾われると、ゴールへと押し込まれて土壇場で失点を許してしまいます。

残り時間、さらに4分のアディショナルタイムと同点に追いつくには十分な時間があるものの、先制ゴールを奪ってさらに勢いを増すFC東京U-23の猛攻で秋田は自陣に釘付けとなってしまい、相手陣内へボールをなかなか運ぶことができません。そして、試合は0対1のままタイムアップ。何度もチャンスがありながら決めることができず、逆に終盤の失点で敗れた秋田は連勝が3でストップです。

この結果、秋田は9勝7分6敗で勝ち点34のまま、順位も変わらず6位で上位との差を縮めることができませんでした。次節は、9月24日(土)あきぎんスタジアムにて、福島ユナイテッドFCとの対戦(12時半キックオフ)となります。福島とは今季開幕戦で対戦し、1対1のドロー。ホームで勝ち越しましょう!

なお、この日は前座マッチとして、前園真聖、三浦淳宏、福西崇史、本田泰人、中西永輔ら元日本代表、Jリーガーによって結成されたJドリームスと、ブラウブリッツ秋田の礎となったTDK SCにかつて所属していた選手たちで結成されたTDK SCレジェンドによるスペシャルマッチも行われます。キックオフは9時半です。オトクな通しチケットもございますので、あわせてよろしくお願いいたします。

ドリームマッチ特設サイト
http://blaublitz.jp/specialmatch

 

9月10日ホーム Y.S.C.C.横浜戦を終えて

2016シーズン明治安田生命J3リーグ第21節、ブラウブリッツ秋田はY.S.C.C.横浜と対戦し、結果は3対0で勝利しました。

天皇杯開催による中断を経て約1カ月ぶりのリーグ再開となった今節。中断前に秋田は2連勝中。今年4月以来となる3連勝に期待がかかります。対戦相手のYS横浜とは4月にアウェイで対戦し、このときは秋田が遊馬のJ初ゴール、久富のゴールによって2−1で勝利。相手はリーグ最下位とはいえ、再開後の初戦は難しいと言われてるだけに油断はできません。

さて、トレーニングユニフォームスポンサーである秋田ダイハツ様の冠マッチで行われたこの日のゲームには、1781人の観客が訪れ、われわれBLUE+AKITAが応援活動を行っているゴール裏には約100名の秋田サポーターが集まってくれました。いつもありがとうございます! また、この日はJリーグ女子マネージャーのサトミキこと佐藤美希さんがあきぎんスタジアムに来場。試合前日には各メディアに出演しての告知活動にもご尽力いただきました。誠にありがとうございます!

さらに、今年で3回目となるブラウブリッツ秋田と中央大学FLP小林ゼミによるスポーツによる地域活性化をテーマとした共同プロジェクト『まめの木プロジェクト』が今年も開催されました。そして試合前に各地で開催されたイベント参加者が試合観戦に訪れ、われわれBLUE+AKITAも試合前に「サポーター体験」という形でイベント参加者と一緒に応援を行いました。秋田の活性化のために早くから来県して準備作業を進め、素晴らしいイベントを企画、運営してくださいました中央大学FLP小林ゼミの皆様に心より御礼申し上げます。

試合のほうは、秋の強い日差しが照りつけるなか14時04分にキックオフ。序盤は、YS横浜が秋田のお株を奪って前線から高い位置でプレスをかけ、ショートカウンターからチャンスを伺います。先に主導権を取られる形となった秋田は、最終ラインから相手DF裏へのロングパス、あるいは中央からサイドへ展開するなどしてチャンスを伺うも、YS横浜の固い守備によってシュートまでなかなか繋げることができず。逆にパスカットからカウンター攻撃を受けるなど攻撃リズムがなかなか噛み合わない時間帯が続きます。

そんななか前半22分、ペナルティエリア内でパスを受けた浦島貴大がドリブルで中央に切り込んでシュートを放つもこれはわずかにクロスバーの上。しかし、チャンスが続くと、同29分、カウンター攻撃から呉大陸がドリブルで駆け上がってグラウンダーのクロスを入れると、中央へ走り込んだ田中智大が相手DFによって倒されPK獲得。田中を倒したYS横浜の山本真也はこの反則でレッドカードが与えられて一発退場となります。

自ら得たPKを蹴る田中。右足で放った田中のシュートは、相手GKが飛んだ方向とは逆の左ポスト内側に当たって跳ね返り、そのままゴール。田中の2試合連続ゴールによって秋田が先制です! ここから秋田の攻撃に勢いが出始めると、前半ロスタイム突入の同45+2分、新里彰平から左サイドの青島拓馬へボールが展開されると、青島からペナルティエリアへと駆け上がっていく呉にパスが繋がります。このパスを受けた呉は先制したときと同じように中央へクロスを入れると、再び走り込んできた田中が体勢を崩しながらも右足であわせてゴールネットを揺らし、秋田に追加点をもたらします! このゴールで田中は今季5得点目、チームトップとなります。

2点リードで迎えた後半、さらに追加点を狙う秋田は序盤から攻勢に出てシュートを放つも、相手GKの好セーブによって阻まれゴールならず。後半17分、間瀬秀一監督は2ゴールをあげた田中に代えて天皇杯2回戦・川崎フロンターレ戦で見事なゴールを決めた前山恭平を投入。すると、同23分、左サイドの青島からPA内の久富賢にパスが繋がると、久富は相手DFをかわしてクロス。これに中央にいた呉が頭で合わせるも、相手DFが足を伸ばして懸命のブロック。さらにそのこぼれ球を浦島がシュートも枠を捉えることができません。そして秋田は後半26分、浦島に代えて比嘉諒人、日髙慶太に代えて熊谷達也がピッチへ。しかし、YS横浜がここから反撃に出ると、後半31分にシュートを放たれますが、ここは秋田の守護神、松本拓也がクリアしてピンチを防ぎます。

すると後半34分、ビルドアップした下田光平がセンターサークル付近から相手DF裏へと走った呉にロングパス。このパスが見事に渡ると、呉はボールのバウンドに合わせてそのままダイレクトボレー。呉の豪快なシュートは、相手GKの伸ばした左手に当たりながらも吸い込まれるように転がってそのままゴール。今季最多得点となる3得点目で秋田がYS横浜をさらに突き放します。そして、呉のゴールは、ブラウブリッツ秋田の記念すべきJ3通算100ゴール目となりました! 試合はこのまま秋田が逃げ切って無失点のまま3−0で勝利。今年4月以来となる3連勝、そして3試合連続無失点、さらに通算100ゴールと記念すべき勝利をあげました!

この結果、9勝7分5敗の勝ち点34とした秋田は、上位5チームが揃って勝利したため順位は変わらず6位。ただし、7位のSC相模原との勝ち点差は4へと広がりました。上位進出のためには今後も負けられない闘いが続きます。さて、次節は3連休最終日、敬老の日となる9月19日(月・祝)にFC東京U-23と敵地・味の素スタジアムで対戦です。秋田は、4月のホーム開幕戦でFC東京U-23と対戦し、1−0の完封勝利で今季初白星をあげております。一方、相手は直近2試合で好調の2チーム(栃木SC、グルージャ盛岡)を相手にいずれも1−1で引き分け。OA枠で水沼宏太の出場が予想されるなど、今回も好勝負となりそうです。しかし、ひとつでも上の順位を狙う秋田がここでつまづくわけにはいきません! 注目のキックオフは13時です。現地・東京来られる方は道中お気をつけておこしください。また、現地に来られない方も、それぞれの場所からブラウブリッツ秋田の勝利を願い、その想いを届けてください。

すべては秋田のために!
共に闘っていきましょう!!

9月3日天皇杯2回戦 川崎フロンターレ戦を終えて

第96回天皇杯全日本サッカー選手権大会2回戦、ブラウブリッツ秋田はJ1の川崎フロンターレと対戦し、結果は1対3で敗れ、残念ながら3回戦進出とはなりませんでした。

秋田県代表として5年連続23回目(前身のTDKサッカー部時代を含む。ブラウブリッツとしては7年連続7回目)の天皇杯本大会出場となった秋田は、1回戦で青森県代表のヴァンラーレ八戸(JFL)に2−0で勝って初戦突破。続く2回戦は、J1首位の川崎フロンターレとの対戦となりました。J1・川崎Fと公式戦で対戦するのは今回が初めてです。9月3日(土)、川崎Fのホームスタジアムである等々力陸上競技場には、約100名の秋田サポーターが応援に駆けつけてくださいました。いつもありがとうございます!

時折小雨が降るなか、19時キックオフ。1回戦の八戸戦と同じ先発メンバーで試合に臨んだ秋田に対し、川崎はW杯アジア最終予選で代表に選出されたメンバーを除いて、中村憲剛、大久保嘉人ら主力が先発に名を連ねるなど、ベストメンバーで試合に臨んできました。前半、前線から積極的にプレスを掛けに行く秋田は、中盤でボールを奪ってからの素早いカウンター攻撃でチャンスを伺います。これに対し、秋田の激しいチェックを捌きながら細かいパスを繋いで相手陣内に攻め込む川崎Fは、前半17分、18分、21分と立て続けにシュートを放つも秋田の守護神、松本拓也の好セーブによって得点ならず。古巣との対戦で気合いが入る松本(2011年に川崎F在籍)が会場を沸かせます。すると再三のピンチを跳ね返してきた秋田にビッグチャンスが!

前半28分、相手DFの縦パスを下田公平がスライディングでカットすると、そのこぼれ球が呉大陸へ。センターサークル内でボールを受けた呉は一気にドリブルで駆け上がろうとするも、ここは中村憲が素早く身体を寄せてブロック。しかし、さらにこのこぼれ球が前山恭平へと繋がるとゴールに向かってドリブル。前方の久富賢が相手DFの裏へ走ってシュートコースを作ると、前山はゴールから約30mの距離で右足一閃。これがゴール左に突き刺さり、前山のスーパーゴールでなんと秋田が先制します! 見事な先制ゴールに秋田のゴール裏も大熱狂でタオルを回します。勢いに乗る秋田はここから川崎Fと互角の勝負を演じて前半終了。秋田が1点リードという展開でいよいよ試合は後半へと進みます。

後半突入の前に、ハーフタイム中には秋田のゴール裏で”なまはげ×竿燈まつり”の夢の競演が実現! 突如始まった出来事に川崎Fサポーターも写真を撮ろうと集るなど、この日集まった観客に秋田をアピールすることに成功しました。ご協力いただいた運営スタッフのみなさまには心より感謝申し上げます。

さて、秋田が1点リードのまま後半に突入。追加点を狙って開始から積極的に攻める秋田は、後半4分、山田尚幸のロングスローを相手DFが頭で跳ね返すと、このクリアボールを青島拓馬がダイレクトでボレーシュート。シュートは枠を捉えるも相手GKが懸命のブロック。さらに詰めていた呉がこぼれ球を拾うもシュートならず。その直後には、右サイドを駆け上がった久富のクロスを中央で浦島貴大が受けてシュート。これは相手DFにクリアされるもこぼれ球を拾った前山が相手GKの位置を確認してループシュートを狙います。しかし、これは相手GKに止められてゴールならず。秋田の攻勢が続きます。

後半も攻勢に出る秋田に対し、中盤でボールを奪ってもなかなかシュートまで繋げられない川崎Fは、2人目の交代選手を入れてフォーメーションを4バックから3バックに変更。すると後半22分、川崎の武岡優斗がビルドアップから前線へ縦パスを送ると、これをPA手前の左で受けた車屋紳太郎が中央へ折り返します。このボールに空いたスペースへ走り込んだエドゥアルドが左足をあわせます。これがゴールネットを揺らし、秋田が同点に追いつかれます。ゲームは振り出しとなったところで、一気に勝ち越しを狙う川崎Fに対し、やや運動量が落ちてきた秋田は防戦一方に。それでも川崎Fの反撃を懸命の守りで食い止めていた秋田でしたが、後半32分に大久保のミドルシュートで勝ち越しを許してしまいます。

なんとか同点に追いつきたい秋田。しかし、後半37分に3失点目となる追加点を許すと、ここで間瀬秀一監督は、大久保とは中学、高校の同級生である川田和宏を3枚目のカードとして投入し、最後の反撃に出ます。ボールをキープしてうまく時間を稼ぐ相手に対してボールを奪いに行く秋田ですが、追いつくことができずに試合終了のホイッスル。先制ゴールを奪って奮闘を見せた秋田でしたが、1−3の惜敗で3回戦進出とはなりませんでした。

試合には敗れましたが、最後まで選手たちは恐れることなくJ1首位の川崎Fに立ち向かっていきました。秋田は天皇杯に出場した過去7回、上のカテゴリーのチームとの対戦ではいずれも無得点で終わってきておりましたが、前山のスーパーゴールによって新たな1ページをブラウブリッツ秋田の歴史に刻むことができました。この試合で得た経験、そして悔しさを胸に、残り10試合となったリーグ戦に再び戻ることとなります。

リーグ再開となるホームゲームは、9月10日(土)あきぎんスタジアムにて、Y.S.C.C.横浜との対戦となります(14時キックオフ)。また試合当日は、Jリーグ女子マネージャー・佐藤美希さんの来場が決定。ほかにも様々なイベントが行われますので、ぜひ会場にお越しいただき、選手たちに熱いご声援をお願いいたします。