日髙慶太」タグアーカイブ

2018シーズン第20節 vs藤枝MYFC 試合結果

2018シーズン明治安田生命J3リーグ第20節、ブラウブリッツ秋田はホーム・あきぎんスタジアムで14位・藤枝MYFCと対戦し、4対0で完勝。順位は8位に浮上しました。

約1カ月の中断期間を経てリーグが再開し、いよいよ後半戦に突入。7月に間瀬秀一監督が新たに指揮を執ることになった秋田は、この中断期間でチーム作りの見直しを行い、この日はこれまでとは異なるフォーメーションで試合に臨みました。トレーニングマッチ中のケガによって長期離脱となったキャプテン山田尚幸に代わり先発入りを果たしたのはこの試合でJ通算50試合出場となる日高慶太。さらに水戸ホーリーホックから育成型期限付き移籍で加入した外山凌がさっそく先発出場。持ち前のスピード&ドリブル突破に期待がかかります。

なお試合前には、この夏の第100回全国高校野球選手権において秋田県勢では第1回以来となる103年ぶりの準優勝を果たし、秋田県民に感動と勇気を与えた金足農業高校の活躍と栄誉を称え、われわれBLUE+AKITAでは「金足農、感動をありがとう! 次はオレたちの番だ!!」のメッセージ幕を掲げました。あらためて金足農高校のみなさま、おめでとうございます!

試合はその新戦力・外山によってチャンスを迎えます。前半11分、左サイドでパスを受けた山田樹がダイレクトで前方の外山にスルーパス。外山はドリブル突破で抜け出して中央へ切り返すと、すかさず右足を振り抜く。グラウンダーの鋭いシュートは惜しくも外れてポスト直撃も、跳ね返ったボールに詰めていた平石直人がそのまま押し込んで先制ゴール! 外山の積極果敢な攻撃によって生まれたチャンスをきっちり決めた平石は秋田での初ゴールとなりました。

前半1点リードで折り返した後半。反撃に出る藤枝に対してリードを広げたい秋田は後半8分、この日は右サイドバックでの出場となった藤山智史が前線の古田寛幸へパスを入れると、古田は見事なトラップで相手選手2人を一気にかわして抜け出すことに成功。ドリブル突破から中央へ切り返した古田がシュートを放つと、このシュートが相手DFに当たってコースが変わり、そのままゴールへ。前節の長野戦に続き、積極的な攻撃から生まれたオウンゴールによって秋田に待望の追加点です!

中断期間前と変わって多彩な攻撃パターンで相手陣内へ攻め込む秋田は、後半24分に古田が今度はきっちり自らゴールを決めて3点目。さらに後半38分には日髙のクロスをペナルティーエリア手前にいた藤田祥史が巧みな胸トラップで空いたスペースに落とすと、そこに走り込んだ前山恭平が右足を振り抜いて4点目。一方、守ってはGK松本拓也、そして山田尚に代わってキャプテンマークをつけた尾本敬を中心に秋田守備陣がしっかりとゴール前を固めて藤枝攻撃陣をシャットアウト。複数ゴール&完封という最高の結果でリーグ再開の大事な初戦を白星で飾りました!

この結果、8勝3分8敗で勝ち点27の秋田は順位が9位から8位へ。J2昇格圏内となる2位との勝ち点差を7に縮めました。3連勝狙う秋田の次節は、ホーム・あきぎんスタジアムにグルージャ盛岡を迎えての”北東北ダービー”となります。4月のアウェイ戦では試合終了直前の失点で逆転負けを喫して悔しい想いをしてるだけに、きっちりとホームでリベンジしたいところ。キックオフは15時です!

2018シーズン第19節 vs AC長野パルセイロ 試合結果

2018シーズン明治安田生命J3リーグ第19節、ブラウブリッツ秋田は敵地で13位・AC長野パルセイロと対戦し、2対1で勝利。前節から指揮を執る間瀬秀一監督は就任から2戦目でうれしい初白星を飾ることができました。

ケガにより今季開幕から戦列を離れ、復帰後も清水慶記に守護神の座を奪われていたGK松本拓也が今季初先発を果たすと、前半27分、秋田は日高慶太が前線へ縦パスを送ると、青島拓馬がダイレクトではたいたボールを足でトラップした山田尚幸がそのままペナルティエリア内へ。前方を相手DF3人に塞がれた山田は背後から駆け寄った前山恭平にパス。これを受けた前山は相手DFの壁を超えるループシュートを放つと、ふわりと浮いたボールは相手GKの伸ばした手をかすめてゴールへと吸い込まれ、待望の先制ゴール。前山は第15節・鹿児島ユナイテッドFC戦以来となる今季3ゴール目。前山の芸術的なループシュートが炸裂し、この日敵地・長野に集まった100名を超える秋田サポーターも一気に沸きます。

そして1対0のまま迎えた後半開始直後、秋田は自陣で相手のパスをカットした日高がすかさず古田寛幸へパスを送ってカウンター攻撃へ。古田は相手DF3人に寄せられるも見事なドリブルで交わして突破すると、ハーフラインを駆け上がった前山へパス。ここから前山は左サイドを駆け上がる平石直人にパスを送ると、これを受けた平石がすかさずグラウンダーのクロスを入れる。するとこれがブロックしようとした相手DFの足に当たってオウンゴール。一瞬のスキを見逃さなかった秋田が反撃に出た長野の出鼻をくじく追加点をあげます。

その後、秋田は再三のピンチを迎えるもGK松本を中心にDF陣が懸命のブロック。後半22分に失点したものの最後まで粘り強く守った秋田がそのまま逃げ切り2対1で試合終了のホイッスル。J2昇格を目指すライバル・長野を退けた秋田が約1カ月ぶりとなる白星を飾りました。

この結果、7勝3分8敗で勝ち点を24とした秋田の順位は9位(※8月20日現在)となりました。このあと約1カ月中断期間を挟み、リーグ再開は8月26日(日)ホーム・あきぎんスタジアムに14位・藤枝MYFCを迎えての一戦となります。J3リーグ連覇&J2昇格に向けて「奇跡」を起こさなくてはいけない状況ではありますが、ここからの巻き返しにぜひご期待ください。キックオフは13時です!

奇跡の逆転V! 12月3日アウェイ ガイナーレ鳥取戦を終えて

2017シーズン明治安田生命J3リーグ最終節、ブラウブリッツ秋田は敵地でガイナーレ鳥取と対戦し、3対0で勝利。1位・栃木SCと2位・アスルクラロ沼津の一戦が引き分けとなったため、3位の秋田が逆転でJ3リーグ初優勝を飾りました!

1位・栃木(勝ち点59)、2位・沼津(勝ち点58)、3位・秋田(勝ち点58)と3チームが勝ち点1差となる大混戦のなかで迎えた今季最終戦。秋田が優勝するためには、【秋田が勝つ】【栃木×沼津が引き分け】、これらの条件がクリアされなければいけない(注:沼津との得失点差が開きすぎており同勝ち点での逆転はほぼ不可能なため)。

運命の一戦となった舞台、とりぎんバードスタジアムには奇跡の瞬間が観れると信じて秋田をはじめ全国各地から多くの方々が応援に駆けつけてくださいました。そしてゴール裏にもサポーターが約70名ほど集結し、最終戦に臨む選手たちを声援で後押しします。

17位・ガイナーレ鳥取との一戦は13時キックオフ。今季先制点を奪った試合では勝率が8割を超える秋田に対し、先にゴールを奪いたい鳥取は前線の選手にボールを集めて積極的に仕掛けてきます。一方、秋田のDF陣は落ち着いた守備で対応し、前半は相手のシュートを0に封じると、攻撃陣も幾度かチャンスを迎えるもゴールならず。前半はスコアレスのまま後半へ。この時点で栃木×沼津は沼津が1点先制。秋田は優勝からやや遠ざかる展開で後半を迎えます。泣いても笑っても2017シーズン最後の45分です。

後半に入ると積極的にシュートを放っていく秋田ですが枠内を捉えることができず。これまではこういった押せ押せムードからゴールがなかなか奪えないでいたところでカウンター攻撃から失点、というパターンが多かった秋田ですが、この日は攻守の切り替えも早く良い流れのまま後半の主導権を握り続けます。そんななか後半16分にビッグチャンスが! 古田寛幸がボールロストからすかさず戻って奪い返すと、古田からパスを受けた日高慶太がセンターでフリーとなっていた山田尚幸へパス。すると山田はペナルティエリア手前のやや離れた距離から左足一閃。低い弾道で放たれた鋭いシュートは相手GKにブロックされるも、弾かれたボールに詰めていた久富賢が冷静にゴール左へ流し込んで秋田がついに先制! 久富は今季9ゴール目。今季ゴールを決めた試合は勝率10割を誇る久富の先制ゴールで試合の均衡がついに破れます。

すると先制ゴールから6分後、右サイドをドルブルで駆け上がった久富から田中智大を経由してペナルティエリア手前でフリーの日高にパスが繋がると、日高は目の前にいた遊馬に縦パス。遊馬は相手DFを背負いながらボールをキープし、ヒールパスで後方へ。するとそこに走り込んでいた日高が相手GKの位置を確認してからゴール右に抜群のコントロールでシュートを決めて追加点! 日高の今季初ゴールで秋田がリードを2点に広げます。この時点で、栃木×沼津は依然として沼津が1点リードのまま。秋田のゴール裏に陣取るサポーターからは「よし、あと12点獲れ!」とゲキが飛びます。

そして後半29分にはこぼれ球を執念で押し込んだ遊馬のゴールが決まり、秋田が3点目。こうなると気になるのが栃木×沼津の試合状況。すると栃木が後半32分に同点に追いつき、この時点で秋田に優勝の可能性が! そして試合は秋田が3点リードのまま最後まで無失点で抑えて完勝。18勝7分7敗で勝ち点61とします。そして試合終了から遅れること数分、ついに歓喜の瞬間が! 栃木×沼津が1−1のまま引き分けで終わり、秋田が奇跡の逆転優勝でJ3リーグ初優勝を果たしました!

ピッチでは杉山弘一監督の胴上げが行われ、うれしさのあまり泣き崩れる選手、サポーターの姿も。開幕から15戦負け無し、そして昨季から続く負け無し記録を18に伸ばしてJ3リーグ記録を更新するなど快進撃となったシーズン前半戦。そして後半戦へと折り返し、第25節から5戦勝ち星なしといった苦しい時期もありましたが、第28〜30節ではギラヴァンツ北九州、AC長野パルセイロ、カターレ富山のライセンス持ちチームから勝ち星をあげて3連勝で波に乘り、第32節のホーム最終戦では福島ユナイテッドFCを破ってついに首位奪還。ところが、続く第33節の藤枝MYFC戦では0−3の完敗で3位に後退。そして2017年12月3日、ブラウブリッツ秋田は3位からの逆転優勝という形でJ3参入から4年目にして初の栄冠に輝きました!

残念ながらチームはJ2ライセンスを持っておらず、優勝してもJ2昇格とはなりません。2規格を満たすスタジアムが秋田にはないこと、昇格条件となる平均観客動員数3000人超えが達成できていないことなどクリアしていかなければいけないハードルはまだまだあります。しかし、今季の目標であった優勝を達成したことにより、われわれはJ2昇格に向けてのスタートラインにようやく立つことができたのではないでしょうか。

いまこそ「We are AKITA」を合言葉に、ブラウブリッツ秋田という胸を張って誇れる素晴らしいチームをみんなで応援しましょう! すべては秋田のために、共に闘おう!!