2018シーズン明治安田生命J3リーグ第32節、ブラウブリッツ秋田はホーム・あきぎんスタジアムで12位・カターレ富山と対戦し、AT突入直前に藤田祥史がPKを決めて追いつき、2対2の引き分け。ホーム最終戦を白星で飾ることはできなかったものの、最後まで粘り強い闘いを見せて観客を沸かせました。
前節・ギラヴァンツ北九州戦で連敗を止めた秋田が今シーズンのホーム最終戦に臨みました。来季からホームスタジアムが現在改修工事が進められている秋田市営八橋運動公園陸上競技場に変わることから、2013シーズンからホームスタジアムとして数々のドラマを生み出してきたあきぎんスタジアムとは今季かぎりで一旦お別れとなります。そのファイナルで有終の美を飾ることができるか 、さらにあと2ゴールと迫ったチームでのJ3通算200ゴール目にも期待がかかります!
前半は秋田が攻勢に出るも23分、相手の中央突破を止められずにゴールを割られ、先制点を奪われます。しかし、すぐさま反撃に出た秋田は、中央の吉平翼から前線に縦パスが通ると抜け出した外山凌が巧みなトラップからシュート。これは相手GKの好セーブによって阻まれるも、弾かれたこぼれ球に反応した久冨賢が猛ダッシュで追いつき折り返すと、青島拓馬がダイレクトで右足を合わせてゴールネットを揺らし、同点に追いつきます!
ここから一気に逆転したい秋田ですが、36分にクリアミスから相手に繋がれて失点。再びリードを許して後半へ。後半開始早々に迎えたコーナーキックのチャンスでは続けざまにシュートを放つも、いずれも相手GKの好セーブに阻まれて得点ならず。早い時間帯で追いつきたい秋田ですが、引いて守る相手に攻め手を欠き、時間だけが刻々と進んでいきます。
後半40分、間瀬監督は久冨に替えて中村亮太を投入。すると後半44分、韓浩康を前線に上げてパワープレーに出ると、ペナルティーエリア内で中村が相手選手からファールを受けてPKを獲得。この日集まった2,500人を超える観客が固唾をのんで見守るなか、キッカーの藤田が相手GKの裏をキッチリ突いてゴール右に叩き込み、土壇場で秋田が同点に追いつきます。そして、前節に続いて2試合連続ゴールとなった藤田の今季4ゴール目により、秋田はJ3通算200ゴールを達成しました!
ATは3分、逆転を目指して最後の猛攻に出た秋田は、左サイドからの藤田のクロスにゴール前へ飛び込んだ日高慶太がダイビングヘッドで合わせるも、わずかに外れてゴールならず。そして相手の攻撃を凌ぎ切ったところで試合終了のホイッスル。9月の盛岡戦以降ホームでの勝利から遠ざかっていただけに最後は勝ってみんなで喜びを分かち合いたいところでしたが願い叶わず。しかし、最後まで粘り強く闘い、2度に渡って同点に追いついてみせた選手たちに試合後はサポーターから大きな拍手が沸き起こりました。
この結果、秋田は11勝7分12敗で勝ち点40とし、順位は変わらず8位のまま。シーズンも残り2戦、いずれもアウェイゲームとなりますが、次節は11月25日(日)敵地で福島ユナイテッドFCとの東北ダービー(とうほうみんなのスタジアム、13時キックオフ)です。今季ホーム開幕戦では1万人以上を集めた観客の前で苦杯を喫しているだけに、そのリベンジを果たしたいところ。今こそ秋田のチカラを、そして気持ちをひとつに”全員力”で闘いましょう!