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2018シーズン第23節 vsガイナーレ鳥取 試合結果

2018シーズン明治安田生命J3リーグ第23節、ブラウブリッツ秋田はホーム・あきぎんスタジアムでガイナーレ鳥取と対戦し、2対2の引き分けで順位は変わらず5位のまま。連勝は4でストップとなりました。

アウェイで行われた6月の対戦ではシュート数わずか3本に抑え込まれ、0対2で完敗を喫している秋田。それだけにホームできっちりとリベンジしたいところ。一方、鳥取はフェルナンジーニョ、レオナルドのブラジルコンビがチームを牽引するなか、若手選手もこれに付随して才能を発揮し、リーグ序盤では首位に立つなどの躍進を見せ、昨年最下位から一気に巻き返しを図っている。J2昇格を目指すチーム同士の対戦ということでこの日も互いに一歩も譲らない拮抗した試合となりました。

試合レポートに入る前に……、今年で5回目となるブラウブリッツ秋田と中央大学FLP小林ゼミによる共同プロジェクト『福+(ふくたす)プロジェクト』が当日開催されました。各地で開催されたスポーツイベントの参加者約120名が試合観戦に訪れ、われわれBLUE+AKITAも”サポーター体験”コーナーに参加して応援のレクチャーを行いました。スポーツを通じての地域活性化を目的とした本プロジェクト。このために早くから来県して準備作業を進め、素晴らしいイベントを企画、運営してくださいました中央大学FLP小林ゼミの皆様に心より御礼申し上げます。

15時キックオフのゲームは開始直後から動きます。先にコーナーキックのチャンスを得た鳥取は、ファーへ流れたボールを巧みなテクニックでキープしたフェルナンジーニョがサイドを駆け上がった魚里へヒールパス。魚里がすかさずクロスを入れると、ゴール前のスペースにうまく入り込んだレオナルドが頭で合わせ、開始1分で鳥取が先制。最近では珍しい開始直後の失点で秋田は追いかける展開となります。

反撃に出る秋田は前半11分、この日は右サイドで先発起用となった古田寛幸からのクロスにゴール前で平石直人がダイレクトでシュートを狙うもミートせず。すぐさま撃ち直したシュートは惜しくも枠外へ。この絶好機を逃してスタジアムに嫌な雰囲気が流れるなか、前半18分、コーナーキックのチャンスからキッカー・古田の蹴ったボールにニアへ走った千田海人が後方へ流すと、ゴール前で待ち構えていた藤田祥史が頭で合わせて同点ゴール! 秋田サポも待ちに待った藤田の今季初ゴールでスタジアムは一気に反撃ムードへ。

突き放しにかかった秋田は攻勢に出るも絶好機を決めきれず。すると前半35分、後方でのパス回しで生まれた一瞬のスキを突かれ、鳥取のレオナルドに再びゴールを許して1対2。秋田は再び追いかける展開となり、後半へ。

後半は一進一退の攻防となりGK松本拓也を中心とした秋田守備陣は懸命のディフェンスでピンチを凌いで追加点を許さず。後半15分を過ぎたところで間瀬秀一監督は最初のカードとして外山凌をピッチへ送り込むと、同22分には中村亮太、久富賢を同時投入してゴールを狙いに行く。すると後半34分、最終ラインの尾本敬からくさびのボールが入ると、ここから日高慶太がロングパスで右サイドへ展開。フリーとなっていた久富がパスを受けるとゴール前へクロス。ニアにいた中村は合わせられず相手DFにクリアされるも、このクリアボールがペナルティエリア内でフリーとなっていた前山恭平へとこぼれ、前山は左足を振り抜く。このシュートがゴールネットに突き刺さり、ようやく同点ゴール! 第19節・長野戦以来となる前山の今季5ゴール目の同点弾で試合を振り出しに戻します。

ここから逆転に向けての気運が高まり応援の声もさらに一段大きくなるなか、後半43分、江口直生の見事なキラーパスに抜け出した久富がシュートを放つも相手DFが伸ばした足にわずかに当たって惜しくも枠外へ。その後、アディショナルタイムに突入して間もなく、相手のカウンター攻撃からレオナルドにシュートを撃たれるも、ここは松本拓也がファインセーブでゴールを守り、秋田を絶体絶命のピンチから救う。最後まで両チーム激しい攻防が繰り返されるも、ここで試合終了のホイッスル。2度にわたって追いつく粘りを見せた秋田でしたが、勝ち越しとはならず。2対2の同点で両チームが勝ち点1を分け合う結果となりました。

この結果、秋田は10勝4分8敗で勝ち点34となり順位は5位のまま変わらず。首位・琉球は負けたものの、2位・鹿児島が勝ったため、J2昇格圏内となる2位との勝ち点差は9へと広がりました。リーグは残り10試合。まだまだ優勝の可能性は残されております。最後まで諦めずに闘う選手たちをわれわれも全力応援でサポートしていきます!

さて次節はホーム連戦となり、9月23日(日)に秋田市八橋運動公園陸上競技場にガンバ大阪U-23を迎えての一戦(13時キックオフ)となります。2020年東京オリンピックの日本代表候補にも選出されている才能溢れるホープたちが集まるチーム、そして前節では首位・琉球を倒して勢いに乗っているだけにまったく油断できない相手です。連勝はストップしてしまいましたが、ここから10連勝目指して共に闘っていきましょう!!

2018シーズン第12節 vsガイナーレ鳥取 試合結果

2018シーズン明治安田生命J3リーグ第12節、ブラウブリッツ秋田は敵地で10位・ガイナーレ鳥取と対戦し、0-2で敗れました。

朝から強い日差しが照りつけ、気温も30℃を超える真夏日となったこの日の鳥取市。会場のとりぎんバードスタジアムには約20名の秋田サポーターが応援に駆けつけてくださいました。

秋田は前節からメンバーを入れ替え、平石直人が第5節・グルージャ盛岡戦以来となる先発出場。そして開幕戦から戦列を離れていた松本拓也が今季初めて控えGKとしてメンバー入りとなりました。

試合開始早々から両チームがカウンター攻撃からそれぞれチャンスを演出。前半16分、中盤でこぼれ球を拾った藤山智史が素早く前線へ縦パス。このパスを受けて抜け出した田中智大はドリブルからペナルティエリア内へ侵入し、左足を振り抜くも相手GKの好セーブに阻まれ先制のチャンスを逃す。すると前半27分、秋田陣内でのロングスローから鳥取のFWレオナルドがシュートを放つと秋田DFは2人がかりで足を伸ばしてこれをブロック。しかし、このこぼれ球を相手に拾われ、さらに繋がれると先程シュートを放ったレオナルドがゴール右隅に流し込んで鳥取が先制。秋田もすぐさま反撃に出ますが追いつくことができず後半へ。

早い時間帯で追いつきたい秋田ですが引いて守る鳥取に対して攻撃が単調となってしまい、得意とするカウンター攻撃も機能せず。すると後半17分に鳥取が追加点。2点差を追う秋田ですが後半はシュート0本と最後まで攻撃が不発となり、0−2のまま試合終了のホイッスル。秋田は今季2度目の連敗で黒星が先行する結果(5勝1分6敗)となってしまいました。

次節は6月10日(日)、ホーム・あきぎんスタジアムに15位・FC東京U-23を迎えての一戦となります。昨季の対戦成績は1分1敗。将来の日本代表を牽引するであろう弱冠17歳の天才プレーヤー久保建英の出場も予想されるほか、ワールドカップ期間中によるリーグ中断によってトップチームで出場している選手がオーバーエイジ枠で出場する可能性もあります。順位に関係なく手強い相手になりそうですが秋田もホームで負けるわけにはいきません! まずは連敗ストップに向けて、われわれも全力応援で選手たちを後押ししましょう! キックオフは15時です!!

奇跡の逆転V! 12月3日アウェイ ガイナーレ鳥取戦を終えて

2017シーズン明治安田生命J3リーグ最終節、ブラウブリッツ秋田は敵地でガイナーレ鳥取と対戦し、3対0で勝利。1位・栃木SCと2位・アスルクラロ沼津の一戦が引き分けとなったため、3位の秋田が逆転でJ3リーグ初優勝を飾りました!

1位・栃木(勝ち点59)、2位・沼津(勝ち点58)、3位・秋田(勝ち点58)と3チームが勝ち点1差となる大混戦のなかで迎えた今季最終戦。秋田が優勝するためには、【秋田が勝つ】【栃木×沼津が引き分け】、これらの条件がクリアされなければいけない(注:沼津との得失点差が開きすぎており同勝ち点での逆転はほぼ不可能なため)。

運命の一戦となった舞台、とりぎんバードスタジアムには奇跡の瞬間が観れると信じて秋田をはじめ全国各地から多くの方々が応援に駆けつけてくださいました。そしてゴール裏にもサポーターが約70名ほど集結し、最終戦に臨む選手たちを声援で後押しします。

17位・ガイナーレ鳥取との一戦は13時キックオフ。今季先制点を奪った試合では勝率が8割を超える秋田に対し、先にゴールを奪いたい鳥取は前線の選手にボールを集めて積極的に仕掛けてきます。一方、秋田のDF陣は落ち着いた守備で対応し、前半は相手のシュートを0に封じると、攻撃陣も幾度かチャンスを迎えるもゴールならず。前半はスコアレスのまま後半へ。この時点で栃木×沼津は沼津が1点先制。秋田は優勝からやや遠ざかる展開で後半を迎えます。泣いても笑っても2017シーズン最後の45分です。

後半に入ると積極的にシュートを放っていく秋田ですが枠内を捉えることができず。これまではこういった押せ押せムードからゴールがなかなか奪えないでいたところでカウンター攻撃から失点、というパターンが多かった秋田ですが、この日は攻守の切り替えも早く良い流れのまま後半の主導権を握り続けます。そんななか後半16分にビッグチャンスが! 古田寛幸がボールロストからすかさず戻って奪い返すと、古田からパスを受けた日高慶太がセンターでフリーとなっていた山田尚幸へパス。すると山田はペナルティエリア手前のやや離れた距離から左足一閃。低い弾道で放たれた鋭いシュートは相手GKにブロックされるも、弾かれたボールに詰めていた久富賢が冷静にゴール左へ流し込んで秋田がついに先制! 久富は今季9ゴール目。今季ゴールを決めた試合は勝率10割を誇る久富の先制ゴールで試合の均衡がついに破れます。

すると先制ゴールから6分後、右サイドをドルブルで駆け上がった久富から田中智大を経由してペナルティエリア手前でフリーの日高にパスが繋がると、日高は目の前にいた遊馬に縦パス。遊馬は相手DFを背負いながらボールをキープし、ヒールパスで後方へ。するとそこに走り込んでいた日高が相手GKの位置を確認してからゴール右に抜群のコントロールでシュートを決めて追加点! 日高の今季初ゴールで秋田がリードを2点に広げます。この時点で、栃木×沼津は依然として沼津が1点リードのまま。秋田のゴール裏に陣取るサポーターからは「よし、あと12点獲れ!」とゲキが飛びます。

そして後半29分にはこぼれ球を執念で押し込んだ遊馬のゴールが決まり、秋田が3点目。こうなると気になるのが栃木×沼津の試合状況。すると栃木が後半32分に同点に追いつき、この時点で秋田に優勝の可能性が! そして試合は秋田が3点リードのまま最後まで無失点で抑えて完勝。18勝7分7敗で勝ち点61とします。そして試合終了から遅れること数分、ついに歓喜の瞬間が! 栃木×沼津が1−1のまま引き分けで終わり、秋田が奇跡の逆転優勝でJ3リーグ初優勝を果たしました!

ピッチでは杉山弘一監督の胴上げが行われ、うれしさのあまり泣き崩れる選手、サポーターの姿も。開幕から15戦負け無し、そして昨季から続く負け無し記録を18に伸ばしてJ3リーグ記録を更新するなど快進撃となったシーズン前半戦。そして後半戦へと折り返し、第25節から5戦勝ち星なしといった苦しい時期もありましたが、第28〜30節ではギラヴァンツ北九州、AC長野パルセイロ、カターレ富山のライセンス持ちチームから勝ち星をあげて3連勝で波に乘り、第32節のホーム最終戦では福島ユナイテッドFCを破ってついに首位奪還。ところが、続く第33節の藤枝MYFC戦では0−3の完敗で3位に後退。そして2017年12月3日、ブラウブリッツ秋田は3位からの逆転優勝という形でJ3参入から4年目にして初の栄冠に輝きました!

残念ながらチームはJ2ライセンスを持っておらず、優勝してもJ2昇格とはなりません。2規格を満たすスタジアムが秋田にはないこと、昇格条件となる平均観客動員数3000人超えが達成できていないことなどクリアしていかなければいけないハードルはまだまだあります。しかし、今季の目標であった優勝を達成したことにより、われわれはJ2昇格に向けてのスタートラインにようやく立つことができたのではないでしょうか。

いまこそ「We are AKITA」を合言葉に、ブラウブリッツ秋田という胸を張って誇れる素晴らしいチームをみんなで応援しましょう! すべては秋田のために、共に闘おう!!