2018シーズン明治安田生命J3リーグ第21節、ブラウブリッツ秋田はホーム・あきぎんスタジアムで13位・グルージャ盛岡と対戦し、後半39分に青島拓馬の逆転ゴールで2対1の勝利。順位は8位から7位に浮上しました。
グルージャ盛岡との”北東北ダービー”は毎年拮抗した勝負が繰り広げられているが、4月に行われたアウェイ戦では秋田が先制したものの後半に追いつかれ、そして試合終了直前に逆転ゴールを許すという悔しい結果となった。それだけにホームできっちりとこの借りを返したいところ。
先発メンバーは前節と変わらず。秋晴れとなったものの気温27℃と強い陽射しが照りつけるなか15時にキックオフ。前半の序盤は盛岡が高い位置でプレスをかけボールを奪いにくるのに対し、秋田はビルドアップ中でのパスミスから徐々に受けに回る展開となる。すると前半18分、相手のボールホルダーへの寄せが甘くなったところでミドルシュートを打たれると、ブロックにいった秋田の選手の身体にわずかにかすったシュートはそのままドライブぎみに回転しながらGK松本拓也の伸ばした手をすり抜けてゴールネットへ。秋田が先制ゴールを許す展開となる。
逆転勝ちが少ない秋田としては序盤から苦しい展開となるも、ここで崩れることなく連続失点を防ぐと前半30分を過ぎたあたりから徐々に秋田ペースで試合は展開。決定機を何度か迎えるも得点ならず0対1のまま後半へ。
そして迎えた後半、先にリードを奪った盛岡がやや引いた状態となったところで徐々に秋田が攻勢に出ると前半8分、右サイド奥から平石直人がドリブルで中央へ仕掛けようとしたところで相手のディフェンスに阻まれるも、そのこぼれ球に反応した藤山智史がダイレクトでゴール前へクロスを入れる。すると、パンチングに行った相手GKの手をすり抜けたボールにファーで反応したのは、新加入で前節の秋田デビュー戦でも活躍を見せた外山凌。外山は高くジャンプして左足で合わせると、ボールはそのままゴールマウスへと吸い込まれてついに同点に! 前節では絶好のチャンスでゴールを決めることができなかった外山だったが大事な場面で貴重な同点ゴールを決めました。
後半の早い時間帯で追いついた勢いに乗る秋田。一方、秋田が前がかりになったところでボールを奪って素早いカウンターを仕掛けたい盛岡もその思惑通り再三にわたって秋田ゴールを脅かすも得点ならず。ここで秋田の間瀬秀一監督は、青島拓馬、中村亮太、久富賢と攻撃型の選手を次々とピッチへ投入して逆転を狙いに行く。
ダービーらしい両者譲らぬ目まぐるしい展開となるなか、試合が終盤にさしかかった後半39分、左サイドでの競り合いからのこぼれ球を日髙慶太がダイレクトで前線へ送ると、抜け出した中村亮太がボールをキープしたまま向きを変えてすかさずクロスを入れる。するとファーにいた久冨がヘディングで折り返したところにゴール前へと走り込んでいた青島が懸命に右足を伸ばしてボールを押し込み逆転ゴール! J2昇格、J3連覇に向けて勝ち点3を積み重ねていきたい秋田がついに試合をひっくり返します。そしてアディショナルタイム3分をしっかり最後まで闘い切った秋田についに歓喜のときが! リーグ戦では2年前の11月にホームで行われたSC相模原戦以来となる約1年10カ月ぶりの逆転勝ちで、秋田は今季2度目の3連勝となりました。
新加入選手の同点ゴール、そして途中交代の3人でつないだ逆転ゴールで勝ち点3をゲットした秋田は、9勝3分8敗で勝ち点を30とし、順位は1つ上がって7位に。J2昇格圏内となる2位との差は7のまま縮まらなかったものの、秋田とは勝ち点1差で4〜6位の3チームが並んでいるだけにまずは上位進出が射程圏内となってきました。
さて次節は9月8日(土)に敵地でSC相模原と対戦(相模原ギオンスタジアム、17時キックオフ)となります。7月にホームで対戦した際は後半に逆転を許して敗戦。直後に杉山弘一前監督の電撃解任へとつながったゲームだけにアウェイできっちりリベンジしたいところです。そして勢いに乗るチームは今季初の4連勝を目指します!