2017シーズン明治安田生命J3リーグ第10節、ブラウブリッツ秋田はホームの秋田市八橋陸上競技場で鹿児島ユナイテッドFCと対戦し、1対0で勝利。2位・栃木SCに勝ち点4差をつけて首位をキープしました。
昨年は2戦2敗と負け越している鹿児島をホームに迎えての一戦。この日は試合前に少年サッカーの開会式が開かれ、式に参加したサッカー少年たちも試合を観戦し、今季最多となる3491人の観衆の前でゲームは行われました。
コイントスから秋田が前半は風上を選択。鹿児島のキックオフでゲームが始まります。序盤でいきなり鹿児島の藤本憲明にシュートを打たれるもこれは枠外。その後は中盤での激しいボールの奪い合いから秋田もチャンスを伺うも得点には結びつかず。前半30分にはパスを受けた前山恭平がペナルティーエリア手前でグラウンダーのシュートを放つも、これは相手GKがセーブによってゴールならず。直後にコーナーキックが2本続くもこれもゴールまでには至りません。
前半40分には相手の左サイドからのクロスを中央にいた選手に頭で合わせられるも、これはGK小澤章人が左手一本で止める好セーブでゴールを死守。その直後に反撃に出た秋田は前山が立て続けにシュートを放つもゴールならずでスコアレスのまま前半終了となります。風上に立った秋田が前半だけでシュートを8本放ったものの得点できなかっただけに、風下となる後半にどういった闘いとなるか注目が集まります。
そして迎えた後半、先に動いたのは秋田。後半15分に杉山弘一監督が古田寛幸に代えて青島拓馬を投入します。ここから一進一退の攻防が続くも両チームともにフィニッシュまで持ち込むことができず。すると後半25分、秋田は相手のシュートを連続で弾き返すもセカンドボールを奪われて防戦一方に。ここからDFの裏へループパスを入れられて絶体絶命のピンチを迎えるも、ここは有薗真吾が右足を伸ばしてカバーに入って難を逃れる。そして直後のコーナーキックで再びフリーとなった相手選手にヘディングシュートを打たれますがコントロールミスでボールはバーを越え、ピンチを切り抜けます。
しかしまたしても秋田に緊急事態となる大ピンチが。後半30分、秋田のDFの裏を狙った相手のロングボールに対して処理に行ったGK小澤だったが、ボールがPA内に入る前に鹿児島の藤本が抜け出していたため頭でクリアしようとジャンプ。するとそこに藤本も飛び込んできたため両者が衝突。これによって額を切って出血した小澤はチームドクターからの処置を受け、頭に包帯を巻いて立ち上がってプレー続行をアピールするも、頭部を激しく打っているためここで無念の交代。リーグ戦では今季初出場となる控えGKの松本拓也が急遽ピッチへ。そして藤本は担架に運ばれて同じく途中交代となります。
これまで3試合連続無失点と堅守に大きく貢献してきた守護神の負傷交代というまさかの事態となった秋田。しかし、このままでは終われないと秋田がゴールを狙いに行きます。すると後半84分、右サイドからのフリーキックにキッカーの前山がゴール前へボールを入れると、PA手前で田中智大が相手選手に倒されてファールとなり良い位置でFKのチャンスを得ます。これを蹴るのは前山。前山が右足で放ったシュートは相手の壁を超えて縦回転しながらゴール左下へ。これに対して逆サイドにいた相手GKは反応するもボールはゴールに吸い込まれ、試合終盤でついに待望の先制点! 前山の見事なFK弾にスタジアムも大興奮です。
そして6分の長いロスタイムを守り切ったところで試合終了。前山の劇的ゴールによる虎の子の1点を守り切った秋田が1対0で勝利。リーグ戦で初めて鹿児島から勝利をあげることができました。この結果、7勝2分の勝ち点23となった秋田は、2位・栃木SCがこの日のゲームで敗れたために勝ち点差が4に広がり首位キープ。また栃木が負けたことによってJ1〜J3で唯一の無敗チームとなりました。
さて次節は6月4日(日)敵地・栃木県グリーンスタジアムにて2位の栃木SCと対戦(13時キックオフ)となります。絶対に負けられない上位決戦です。現地・栃木に来られる方は道中お気をつけておこしください。また、現地に来られない方も、それぞれの場所からブラウブリッツ秋田の勝利を願い、その想いを届けてください。
すべては秋田のために!
共に闘っていきましょう!!