2017シーズン明治安田生命J3リーグ第27節、ブラウブリッツ秋田は敵地でSC相模原と対戦し、1対1で引き分け。前半に先制されながらも後半に前山恭平のゴールで追いついた秋田は勝ち点を46とし、3位をキープしました。
今年6月の対戦では田中智大が自ら獲得したPKを決めて相模原から1対0で勝利をあげている秋田。しかし過去のデータを振り返ってみるとお互いに敵地で勝利をあげてはおらず、優勝争いに踏みとどまりたい秋田にとしては敵地ギオンスタジアムで初勝利をあげたいところ。注目の先発メンバーには、ケガから復帰の浦島貴大が今季初スタメン入り。さらに第25節の鹿児島戦でも活躍を見せた堺俊暉が2試合ぶり、ゲームメイクが期待される日髙慶太が第24節の琉球戦以来3試合ぶりに先発出場を果たしています。
キックオフ時には雨もあがり、秋田側の応援席にはバックスタンド&ゴール裏あわせて約70名のサポーターが応援に駆けつけてくださいました。前半は風上となった秋田は前半7分にこぼれ球を拾った山田樹がミドルシュートも枠外。直後の同8分にはフリーキックのチャンスもキッカー山田尚幸が蹴ったシュートはゴール右上に大きく外れます。するとここから相模原の反撃となり前半13分、相手に与えた最初のチャンスとなるコーナーキックを長身の梅井大輝に頭で合わせられて失点。ここから秋田は反撃に出るもフィニッシュまで繋げることはできずに0対1のまま前半を終えます。
そして迎えた後半開始早々にビッグチャンスが! 前山の縦パスに反応した山田(樹)がGKと1vs1となりシュート。しかしここは相模原のGK川口能活の好セーブによって阻まれて得点ならず。このあと追加点を狙う相模原の猛攻に遭うも、守護神・松本拓也が好セーブを連発してゴールを死守。すると後半20分、途中交代で入ったばかりの古田寛幸が右サイドでパスを受けると相手2選手のプレスをかわして一気にドリブル突破、そこからゴール前へクロスを入れると、ゴール前でフリーとなっていた前山がダイレクトで右足を振り抜くボレーシュート。これがゴール右に突き刺さって秋田がようやく同点に追いつきます!
前山の同点弾を足がかりに一気の畳み掛けで逆転を狙う秋田だが、再三のチャンスもゴールを決めることができず。試合終了間際には相手のコーナーキックとなるピンチを迎えるも、これは松本がキャッチしたところで試合終了のホイッスル。先制されながらも追いついて勝ち点1を獲得した秋田であったが、またもギオンスタジアムで勝利をあげることはできませんでした。
この結果、13勝7分5敗で勝ち点46の秋田は、この日試合がなかった2位・アスルクラロ沼津と勝ち点差1まで縮まったものの、4位・カターレ富山に勝ち点で並ばれてしまうことに。首位・栃木SCとの差(6差)がさらに開き、4位以下との差が縮まるなか最近5戦白星がない秋田としてはホームに戻ってのゲームで勝ち点3をゲットし、優勝争いに踏みとどまりたいところだ。その次節ホームゲームは、10月22日(日)あきぎんスタジアムに8位・ギラヴァンツ北九州を迎えての一戦となります。
今季開幕戦では敵地でドロー。それぞれが前身(秋田はTDK SC、北九州はニューウェーブ北九州)となる2009年に秋田で対戦しており、このときは秋田が現・強化部スタッフの池田昌広の2ゴールなどでJ2昇格を目指す相手を圧倒し、4対2で勝利をあげています。秋田攻撃陣の奮起に期待しましょう!