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2018シーズン第26節 vsザスパクサツ群馬 試合結果

2018シーズン明治安田生命J3リーグ第26節、ブラウブリッツ秋田はホーム・あきぎんスタジアムでザスパクサツ群馬と対戦し、0対1で敗戦。連続負け無し試合は7でストップとなり、順位も7位に後退しました。

10月6日(土)の深夜から7日(日)の午前にかけて台風25号が最接近し、秋田県も暴風警戒域に入ったため試合開催も危ぶまれましたが、キックオフ時刻を13時から15時に繰り下げて行われたこの日のゲーム。4位・ザスパクサツ群馬をホームに迎えた一戦は、同じJ2昇格を目指すライバルとして絶対に負けられない試合でした。

前節からメンバーが入れ替わり、秋田の間瀬秀一監督はこれまでFWとして出場していた遊馬将也をなんと左SBで先発起用。さらに前節では途中出場からゴールを決めた藤田祥史を2試合ぶりに先発に戻すなど、堅守の群馬を秋田がどう攻略するかに注目が集まりました。

15時キックオフの頃には台風による影響は少なくなったものの曇天模様で時折雨がぱらつくという状況にスタジアムでは既にナイター照明が点灯。試合は前半からチャンスを作って攻勢に出た秋田ですが先制点は奪えず。そしてスコアレスで折り返した後半7分、相手の決定的な場面で遊馬が身体を張ってゴールを守りますが、直後のコーナーキックで相手に頭で合わせられて失点。またも先制点を許した秋田は4試合続けて追いかける展開に。

しかしこの日はゴールが遠く得点を奪うことができず。さらには経験豊富な選手が多い群馬の試合巧者ぶりに秋田は最後まで翻弄され、前半・後半あわせてシュートはわずかに5本と攻撃が不発。結局、スコアが動かないまま0対1ので大事な一戦を落とした秋田は、J2昇格争いから一歩後退する結果をなってしまいました。

この結果、10勝6分9敗で勝ち点36から伸ばすことができなかった秋田は6位から7位へと後退。残り7試合でJ2昇格のためにはひとつの負けも許されなくなった秋田としては、ここが最大の踏ん張りところとなります。そして注目の次節は、10月14日(日)、敵地にてFC東京U-23との対戦(14時キックオフ、江東区夢の島競技場)です。この試合のあと1週お休みが入り、Y.S.C.C.横浜とのアウェイゲームと、関東での試合が続きます。アウェイにもかかわらず多くのサポーターが応援に駆けつけてくれる関東アウェイで昇格への望みを繋ぐことができるのか!?

今こそみんなで秋田を叫び、共に闘いましょう!

2018シーズン第11節 vs AC長野パルセイロ 試合結果

2018シーズン明治安田生命J3リーグ第11節、ブラウブリッツ秋田はホーム・あきぎんスタジアムで13位・AC長野パルセイロと対戦し、1-2で敗北。vs長野戦ホーム初勝利とはなりませんでした。

秋田県内では18日からの記録的な大雨で秋田市では一日の降水量が観測史上最大となるなど試合開催も危ぶまれましたが、天気が回復して試合当日の20日は朝から晴れとなり、ひさびさに天気に恵まれたホームゲームとなりました。

この日の先発メンバーは、開幕から全試合に出場して攻守でチームを支え続けていた久富賢、韓浩康がメンバーから外れ、遊馬将也、堀田秀平が先発入り。遊馬はリーグ戦今季初先発となりました。

前半はコイントスで勝った長野がエンドチェンジを選択したため秋田によってキックオフ。秋田はいつも通り序盤から球際で強くプレスをかけてボールを奪いに行こうとするも、長野は細かくパスをつなぎながらこれをかわしていく。それでもしつこく相手DFの裏などを狙って崩しにかかる秋田だがチャンスはあれどフィニッシュにつなげるまでには至らず。シュート0本のまま両者スコアレスで前半終了。

試合が先に動いたのは後半15分、左サイドでこぼれ球を拾った前山恭平のパスから藤山智史がこれをダイレクトで前線に縦パス。このパスに反応した遊馬が相手DFの裏へうまく抜けると、すかさず放ったシュートは前に出てきた相手GKの股を抜けてそのままゴールマウスへ。杉山弘一監督の起用に応えた遊馬が今季初ゴールを決めて秋田に待望の先制点をもたらしました。

さらに追加点を狙いに行く秋田の杉山監督は、後半22分に先制点を決めた遊馬に替えて吉平翼を投入。ところが後半39分、相手の左サイドからのクロスに対するペナルティエリア内での競り合いでDF尾本敬が長野のFW萬代宏樹の腕を掴んで決定機を阻止したという主審の判定によって反則→PKとなり、これまで好セーブ連発でピンチを救ってきたGK清水慶記もこのPKは止められず失点してしまう。

同点に追いつかれた秋田は青島拓馬に替えて4月のY.S.C.C.横浜戦以来の出場となる中村亮太がピッチへ。さらにアディショナルタイムが経過して藤田祥史も投入されて最後まで勝ち点3にこだわった勝負を見せるも、アディショナルタイム突入から6分、最後の攻撃に出た長野にペナルティエリア前でパスを繋がれるとフリーで受けた三上陽輔のミドルシュートが秋田のゴールへと吸い込まれ、その直後に試合終了のホイッスル。試合終了直前にまさかの逆転ゴールを許した秋田が1−2で敗れました。

この結果、5勝1分5敗で勝ち点を伸ばすことができなかった秋田は順位をひとつ下げて6位に後退。昨季、先制した試合では勝率8割超を記録していた秋田ですが、今季11試合を終えた時点ですでに逆転負けが2試合となっており、このあたりがなかなか波に乗れない原因となっているようです。さらに複数得点を記録した試合がまだ2試合のみで得点不足(※得点数はリーグ12位)となっているのも気になるところ。天皇杯1回戦が入ることにより次節まで2週空くため、どう課題を克服していくか注目です。

さてその天皇杯ですが、秋田県代表として17年連続25回目の出場(※前身のTDKサッカー部時代も含む)となるブラウブリッツ秋田は、1回戦で千葉県代表のVONDS市原と激突します。昨季関東リーグ1部で優勝し、現在JFL昇格を目指すV市原を率いるのは、かつて清水エスパルスで監督を務めていた(2000〜2002シーズン)経験もあるゼムノビッチ・ズドラヴコ氏。そして選手では、元日本代表の山岸智、かつて川崎フロンターレで活躍したレナチーニョが名を連ねており、秋田で2014〜2015シーズンにプレーした峯勇斗も主力として活躍中。決して侮ることができないチームです。この試合に勝てば2回戦でJ1・柏レイソルとの対戦となりますが、まずは大事な初戦、一発勝負のトーナメント形式となる天皇杯で秋田はどんな闘いを見せるのか、5月20日(日)、会場は秋田市八橋運動公園陸上競技場にて13時キックオフです!

奇跡の逆転V! 12月3日アウェイ ガイナーレ鳥取戦を終えて

2017シーズン明治安田生命J3リーグ最終節、ブラウブリッツ秋田は敵地でガイナーレ鳥取と対戦し、3対0で勝利。1位・栃木SCと2位・アスルクラロ沼津の一戦が引き分けとなったため、3位の秋田が逆転でJ3リーグ初優勝を飾りました!

1位・栃木(勝ち点59)、2位・沼津(勝ち点58)、3位・秋田(勝ち点58)と3チームが勝ち点1差となる大混戦のなかで迎えた今季最終戦。秋田が優勝するためには、【秋田が勝つ】【栃木×沼津が引き分け】、これらの条件がクリアされなければいけない(注:沼津との得失点差が開きすぎており同勝ち点での逆転はほぼ不可能なため)。

運命の一戦となった舞台、とりぎんバードスタジアムには奇跡の瞬間が観れると信じて秋田をはじめ全国各地から多くの方々が応援に駆けつけてくださいました。そしてゴール裏にもサポーターが約70名ほど集結し、最終戦に臨む選手たちを声援で後押しします。

17位・ガイナーレ鳥取との一戦は13時キックオフ。今季先制点を奪った試合では勝率が8割を超える秋田に対し、先にゴールを奪いたい鳥取は前線の選手にボールを集めて積極的に仕掛けてきます。一方、秋田のDF陣は落ち着いた守備で対応し、前半は相手のシュートを0に封じると、攻撃陣も幾度かチャンスを迎えるもゴールならず。前半はスコアレスのまま後半へ。この時点で栃木×沼津は沼津が1点先制。秋田は優勝からやや遠ざかる展開で後半を迎えます。泣いても笑っても2017シーズン最後の45分です。

後半に入ると積極的にシュートを放っていく秋田ですが枠内を捉えることができず。これまではこういった押せ押せムードからゴールがなかなか奪えないでいたところでカウンター攻撃から失点、というパターンが多かった秋田ですが、この日は攻守の切り替えも早く良い流れのまま後半の主導権を握り続けます。そんななか後半16分にビッグチャンスが! 古田寛幸がボールロストからすかさず戻って奪い返すと、古田からパスを受けた日高慶太がセンターでフリーとなっていた山田尚幸へパス。すると山田はペナルティエリア手前のやや離れた距離から左足一閃。低い弾道で放たれた鋭いシュートは相手GKにブロックされるも、弾かれたボールに詰めていた久富賢が冷静にゴール左へ流し込んで秋田がついに先制! 久富は今季9ゴール目。今季ゴールを決めた試合は勝率10割を誇る久富の先制ゴールで試合の均衡がついに破れます。

すると先制ゴールから6分後、右サイドをドルブルで駆け上がった久富から田中智大を経由してペナルティエリア手前でフリーの日高にパスが繋がると、日高は目の前にいた遊馬に縦パス。遊馬は相手DFを背負いながらボールをキープし、ヒールパスで後方へ。するとそこに走り込んでいた日高が相手GKの位置を確認してからゴール右に抜群のコントロールでシュートを決めて追加点! 日高の今季初ゴールで秋田がリードを2点に広げます。この時点で、栃木×沼津は依然として沼津が1点リードのまま。秋田のゴール裏に陣取るサポーターからは「よし、あと12点獲れ!」とゲキが飛びます。

そして後半29分にはこぼれ球を執念で押し込んだ遊馬のゴールが決まり、秋田が3点目。こうなると気になるのが栃木×沼津の試合状況。すると栃木が後半32分に同点に追いつき、この時点で秋田に優勝の可能性が! そして試合は秋田が3点リードのまま最後まで無失点で抑えて完勝。18勝7分7敗で勝ち点61とします。そして試合終了から遅れること数分、ついに歓喜の瞬間が! 栃木×沼津が1−1のまま引き分けで終わり、秋田が奇跡の逆転優勝でJ3リーグ初優勝を果たしました!

ピッチでは杉山弘一監督の胴上げが行われ、うれしさのあまり泣き崩れる選手、サポーターの姿も。開幕から15戦負け無し、そして昨季から続く負け無し記録を18に伸ばしてJ3リーグ記録を更新するなど快進撃となったシーズン前半戦。そして後半戦へと折り返し、第25節から5戦勝ち星なしといった苦しい時期もありましたが、第28〜30節ではギラヴァンツ北九州、AC長野パルセイロ、カターレ富山のライセンス持ちチームから勝ち星をあげて3連勝で波に乘り、第32節のホーム最終戦では福島ユナイテッドFCを破ってついに首位奪還。ところが、続く第33節の藤枝MYFC戦では0−3の完敗で3位に後退。そして2017年12月3日、ブラウブリッツ秋田は3位からの逆転優勝という形でJ3参入から4年目にして初の栄冠に輝きました!

残念ながらチームはJ2ライセンスを持っておらず、優勝してもJ2昇格とはなりません。2規格を満たすスタジアムが秋田にはないこと、昇格条件となる平均観客動員数3000人超えが達成できていないことなどクリアしていかなければいけないハードルはまだまだあります。しかし、今季の目標であった優勝を達成したことにより、われわれはJ2昇格に向けてのスタートラインにようやく立つことができたのではないでしょうか。

いまこそ「We are AKITA」を合言葉に、ブラウブリッツ秋田という胸を張って誇れる素晴らしいチームをみんなで応援しましょう! すべては秋田のために、共に闘おう!!