2017シーズン明治安田生命J3リーグ第12節、ブラウブリッツ秋田はホームのあきぎんスタジアムでカターレ富山と対戦し、1対1でドロー。秋田は2位・アスルクラロ沼津に勝ち点4差をつけて前節に続き首位をキープしました。
前節の栃木SC戦に続いて再び2位との首位攻防戦となった一戦には2488人の観衆が応援に駆けつけ、Jリーグチェアマンの村井満氏も来場。心配されていた天気は気温がやや平年より低いものの前日の雨もあがり、試合中には晴天となるなかでゲームが行われました。また、この試合でJ3通算100試合出場となる前山恭平選手に対し、われわれBULE+AKITAからは試合前にくす玉を割ってお祝いをしました。
この日は前節とメンバーが入れ替わり、古田寛幸が右サイドで先発出場。前半から中盤でのボール奪取からワイドに展開して攻撃を組み立てる富山に対し、秋田は富山の両サイドの裏を狙ってロングボールを入れながらチャンスを伺います。高い位置でもプレスを積極的にかけてくる富山に対し、秋田はクリアしきれずにセカンドボールを拾われてシュートを打たれる場面も。それでも前半28分にはカウンター攻撃から久富賢が右サイドをドリブルで一気に駆け上がると、前線へアーリークロス。これをゴール正面で田中智大が受けてシュートを放つも相手キーパーの好セーブに阻まれてゴールならず。
ビッグチャンスが先に訪れたのは秋田だったがこれを逃してしまうと前半38分、右サイドから縦にロングボールが入ると、サイドラインギリギリでパスを受けた富山の苔口卓也がボールをキープ。そこから上がってきた椎名伸志にいったん戻すと、椎名はやや中に切れ込んでから逆サイドの空いたスペースへサイドチェンジ。これを西室隆規が拾ってすかさず中央へグラウンダーのクロス。これがニアではタイミングが合わずマイナスぎみのパスになると、秋田守備陣の背後からゴール前へ走り込んだ佐々木一輝が左足で合わせて秋田ゴールのネットを揺らし、富山が先制。5試合連続無失点と堅守を誇っていた秋田にとっては4月の琉球戦以来6試合ぶりの失点となります。
富山の1点リードで迎えた後半、反撃に出る秋田は同7分に田中がPA手前からミドルシュートを放つもキーパー正面。これに対し同11分、センターサークル付近で古田からパスを受けた藤山智史が、背後からプレスに来た相手に対してフェイントを入れてかわそうとするもボールを奪われてカウンター攻撃を受ける。ここからPA内へと侵入した選手にパスが繋がってシュートを打たれるも、GK小澤章人が素早い反応でシュートを止めるナイスセーブでピンチから救う。さらに同17分には自陣で相手のFKから頭で合わせられるもこのシュートはクロスバー直撃。ピンチを凌いだ秋田としては早く追いつきたいところ。
すると同18分に杉山弘一監督が動く。左サイドの山田樹に代えて青島拓馬をピッチへ。ここから秋田が反撃に出ると、杉山監督は同38分に久富賢に代えて遊馬将也を投入し、二枚目のカードを切る。この直後の同41分、田中からパスを受けた遊馬がPA手前で相手選手に倒されて得たFKを前山恭平が蹴るも、これはバーの上。試合時間が残り少なくなっていくなかで1点が遠い秋田。
そして試合はついにロスタイム(5分)に突入。同46分、早く追いつきたい秋田が相手陣内へ攻め上がるも逆にカウンター攻撃を受けてピンチに。相手がスペースを狙ったパス対し、古田が全速力で戻って相手選手よりも先にボールに追いつくと、相手選手2人をかわしてドリブルで駆け上がる。ここから古田はセンターラインやや手前の位置から相手DFの裏を狙って縦パスを入れると、相手DFがボールを処理を誤り、そのこぼれ球を田中が拾うと、ゴール前へ走り込んだ遊馬と相手GKで2vs1の状況に。ここから田中がすかさずゴールにパスを送ると遊馬が右足で合わせたシュートが富山ゴールのネットを揺らしてゴール。遊馬の今季初ゴールで秋田が土壇場でようやく追いつく。このゴールにスタジアムから大歓声が沸き起こる。
ロスタイムは残り3分。この勢いで一気に逆転を狙った秋田であったがひっくり返すまでには至らず試合終了のホイッスル。最後まで諦めずに闘いきった秋田が同点に追いつき、富山と勝ち点1をそれぞれ分け合いました。この結果、8勝3分で勝ち点27とした秋田は、富山と入れ替わって2位に浮上したアスルクラロ沼津と勝ち点4差で首位をキープ。そして次節は6月18日(日)敵地・愛鷹広域公園多目的競技場にて2位・沼津とのみたび首位攻防戦(キックオフ15時)です。現地・沼津に来られる方は道中お気をつけておこしください。また、現地に来られない方も、それぞれの場所からブラウブリッツ秋田の勝利を願い、その想いを届けてください。
すべては秋田のために!
共に闘っていきましょう!!