2017シーズン明治安田生命J3リーグ第21節、ブラウブリッツ秋田はホームのあきぎんスタジアムで栃木SCと対戦し1対1で引き分け。試合終了間際に追いついて首位の意地を見せた秋田が、2位・アスルクラロ沼津に勝ち点2差をつけて首位をキープしました。
前節に続いてのホームゲームとなった3位・栃木SCとの上位対決。6月の対戦では山田樹の決勝ゴールで秋田が勝利をあげており、ホームでも勝って首位固めといきたいところ。対する栃木は3連勝中で好調をキープした状態での秋田との対戦となる。
試合レポートに入る前に……、今年で4回目となるブラウブリッツ秋田と中央大学FLP小林ゼミによる共同プロジェクト『福+(ふくたす)プロジェクト』が今年も開催されました。そして試合前に各地で開催されたイベント参加者が試合観戦に訪れ、われわれBLUE+AKITAも試合前に「サポーター体験」という形でイベント参加者と一緒に応援を行いました。スポーツを通じての地域活性化を目的とした本プロジェクト。このために早くから来県して準備作業を進め、素晴らしいイベントを企画、運営してくださいました中央大学FLP小林ゼミの皆様に心より御礼申し上げます。
では、試合のほうに戻ります。秋田は前節と同じ先発メンバー。そして控えには8月に加入した乾達朗がベンチ入りを果たしている。15時半キックオフ。前半から激しいチェックでボールを奪いにくる栃木に対して秋田は得意のカウンター攻撃が封じられ、やや押されぎみの展開に。栃木はかつて千葉、大宮でプレーして8月に加入したばかりの外国人助っ人、ネイツ・ペチュニクにボールを集めてチャンスをうかがう。前半14分には栃木のコーナーキックからこぼれ球を拾われてミドルシュートを撃たれるもクロスバー直撃でピンチを逃れと、その後もセットプレーでヒヤリとする場面が続くがシュートはいずれも枠外。
なかなかシュートまで持ち込めない秋田だが、前半40分に相手のミスからボールを奪うと一気にカウンター攻撃。左サイドでパスを受けた山田樹がすかさずアーリークロスを入れると、ゴール前へ飛び込んだ久富賢が右足を伸ばすも合わせることができずチャンスを逃す。そして前半はスコアレスで終了。
迎えた後半、秋田は再三のピンチも守護神・松本拓也の好セーブでゴールを割らせず。すると後半28分、相手のプレスが弱くなったスキを突いて下田光平が最終ラインから一気にドリブルで駆け上がると、中央にいた前山恭平にパス。前山はペナルティエリア手前の位置から左足を振り抜いてミドルシュートも相手GKがブロック。そのこぼれ球に反応した久富が詰めようとするが相手DFがスライディングでクリア。秋田はあと一歩のところでゴールが遠い。
上位対決らしい緊迫した試合展開となるなか、均衡を破ったのは栃木。後半35分、味方のやや強いパスを見事なトラップからボールをキープした牛之濱拓がそのまま抜け出してシュート。これが決まって栃木が先制。試合時間は残り10分、ロスタイムを合わせてもまだまだ秋田には逆転のチャンスがある。
まずは追いつきたい秋田。後半41分に杉山弘一監督は下田に代えて乾を投入。乾はJリーグ初出場。フォーメーションは3バックから4バックへと変わり、乾が前線に入ることで攻撃に厚みを持たせる形に。引いて守る相手に対し、安易にロングボールを入れずにパスをつないで崩しにかかる秋田。しかし無情にも時計の針は進んでロスタイム(4分)へ突入。
選手交代で時間をうまく使って逃げ切ろうとする栃木。そしてついにロスタイムも4分が経過。ここでドラマが生まれる。右サイドでパスを受けた久富が中央へドリブルで切れ込むと、相手選手が猛然とスライディングで突進。このこぼれ球をキャプテン山田尚幸が拾うと主審は試合続行のジェスチャー。すかさず山田は右に開いていた前山へスルーパス。パスを受けた前山はゴール前めがけてクロスを入れる。このボールにゴール前で相手DF2選手との駆け引きからフリーとなった田中智大が頭で合わせると、ゴール右へと飛び込んだボールがネットを揺らし、ラストワンプレーで同点に追いついたところで試合終了のホイッスル。土壇場で追いつき首位の意地を見せた秋田が優勝争いのライバル・栃木と勝ち点1を分け合う結果となった。
この結果、12勝5分2敗で勝ち点41とした秋田は、今節勝利をあげているアスルクラロ沼津に2差まで詰められるも首位をキープ。次節は9月10日(日)敵地・いわぎんスタジアムで16位・グルージャ盛岡との東北ダービーです(15時キックオフ)。2位以下との差が詰まるなか首位を守るにはアウェイでも勝ち点3を奪って行くしかありません! 秋田からも多くのサポーターが応援に駆けつけることが予想されます。みんなでいわぎんスタジアムをブルーに染めましょう!!
現地に来られる方は道中お気をつけておこしください。また、現地に来られない方も、それぞれの場所からブラウブリッツ秋田の勝利を願い、その想いを届けてください。
すべては秋田のために!
共に闘っていきましょう!!