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11月20日ホーム FC琉球戦を終えて

2016シーズン明治安田生命J3リーグ第30節、ブラウブリッツ秋田はFC琉球と対戦し、結果は2対0で勝利。この結果、秋田は過去最高成績となる4位で今シーズンを終えました。

シーズン最終戦となったこの日はホーム・あきぎんスタジアムに2,198人の観客が集結。この時点で6位の秋田は、順位がひとつ下の琉球をホームに迎えての今季ラストゲームとなります。琉球からは2013シーズン以降勝利をあげることができていない秋田(0勝4分5敗)。苦手としている相手に勝ってシーズンを締めくくることができるか注目です。

この日は、累積警告により出場停止となった堀田秀平に代わって下田光平、さらに前節・ガンバ大阪U-23戦で終盤に同点ゴールを決めた畠中佑樹が先発入り。また、今シーズン限りを持って引退を表明している川田和宏はベンチスタートとなりました。試合は、前半11分に左サイドで日髙慶太が前線に縦パスを送り、これを田中智大がスルー。このパスは通らずに相手にカットされるも、相手の連携ミスを突いて比嘉諒人が逆にボールを奪って一気に前線へ。GKとの1対1となると、比嘉はフリーで駆け上がった久富賢に絶妙なパス。これを久富がゴールに流し込んで幸先よく先制点をあげました。久富は10月のセレッソ大阪U-23戦以来となる今季5ゴール目。久富がゴールを決めた試合は今季負けなし(3勝1分)とあって、秋田に勢いをもたらすゴールとなりました。

先制ゴール後、秋田は主導権を握りながら試合をコントロール。相手に攻め込まれても危なげない守備を見せて前半を1対0で終え、後半に折り返します。後半開始早々、両チーム惜しい場面が続くと同15分、相手選手がシミュレーションによって警告を受け、この日2枚目の警告となり退場。この直後、1人多い秋田にチャンスが生まれます。同17分、中盤でボールを奪った秋田は山田がすかさず前線へ縦パス。このパスは前線にいた田中には収まらなかったものの、相手DFとGKの連携ミスを突いた田中がボールを奪って無人のゴールへ流し込み、秋田に待望の追加点をもたらしました! 田中は10月のグルージャ盛岡戦以来となるチームトップの今季8ゴール目。勝負強い男がこの日も大事な場面でストライカーとしての仕事をきっちりと果たしてみせました!

秋田が2点リードとなった後半28分、比嘉に替わって川田が大歓声に迎えられながら最後のピッチへ。同45分には左サイドの川田から前線の呉大陸へ絶妙なパスが送られるも、これは残念ながらオフサイドの判定でアシストとはならず。このままゲームはGK松本拓也&秋田DF陣がJ3屈指の攻撃力を誇る琉球を無失点に抑えてリードを守り切り、2対0で秋田が今季最終戦を白星で締めくくりました。

この結果、秋田は14勝8分8敗(ホーム11勝2分2敗、アウェイ3勝6分6敗)の勝点50となり、得失点差で鹿児島ユナイテッドFCを上回って4位に浮上。過去最高成績をおさめて今季を終えました。間瀬秀一監督2年目の今季は、アウェイでの開幕2連戦にて試合終盤に追いつかれて勝ち点3を逃すというゲームが続いたものの、開幕から11試合負けなしをキープし、さらに去年8月から続いていたホームゲーム13試合連続負けなしのJ3リーグ記録を更新。そして5月にはJ3となってからは初の首位に立つと約1カ月間トップをキープするなど、まさに大躍進の年となりました。2016シーズン、ブラウブリッツ秋田を応援していただいた皆様に心より感謝申し上げます。ありがとうございました!

9月3日天皇杯2回戦 川崎フロンターレ戦を終えて

第96回天皇杯全日本サッカー選手権大会2回戦、ブラウブリッツ秋田はJ1の川崎フロンターレと対戦し、結果は1対3で敗れ、残念ながら3回戦進出とはなりませんでした。

秋田県代表として5年連続23回目(前身のTDKサッカー部時代を含む。ブラウブリッツとしては7年連続7回目)の天皇杯本大会出場となった秋田は、1回戦で青森県代表のヴァンラーレ八戸(JFL)に2−0で勝って初戦突破。続く2回戦は、J1首位の川崎フロンターレとの対戦となりました。J1・川崎Fと公式戦で対戦するのは今回が初めてです。9月3日(土)、川崎Fのホームスタジアムである等々力陸上競技場には、約100名の秋田サポーターが応援に駆けつけてくださいました。いつもありがとうございます!

時折小雨が降るなか、19時キックオフ。1回戦の八戸戦と同じ先発メンバーで試合に臨んだ秋田に対し、川崎はW杯アジア最終予選で代表に選出されたメンバーを除いて、中村憲剛、大久保嘉人ら主力が先発に名を連ねるなど、ベストメンバーで試合に臨んできました。前半、前線から積極的にプレスを掛けに行く秋田は、中盤でボールを奪ってからの素早いカウンター攻撃でチャンスを伺います。これに対し、秋田の激しいチェックを捌きながら細かいパスを繋いで相手陣内に攻め込む川崎Fは、前半17分、18分、21分と立て続けにシュートを放つも秋田の守護神、松本拓也の好セーブによって得点ならず。古巣との対戦で気合いが入る松本(2011年に川崎F在籍)が会場を沸かせます。すると再三のピンチを跳ね返してきた秋田にビッグチャンスが!

前半28分、相手DFの縦パスを下田公平がスライディングでカットすると、そのこぼれ球が呉大陸へ。センターサークル内でボールを受けた呉は一気にドリブルで駆け上がろうとするも、ここは中村憲が素早く身体を寄せてブロック。しかし、さらにこのこぼれ球が前山恭平へと繋がるとゴールに向かってドリブル。前方の久富賢が相手DFの裏へ走ってシュートコースを作ると、前山はゴールから約30mの距離で右足一閃。これがゴール左に突き刺さり、前山のスーパーゴールでなんと秋田が先制します! 見事な先制ゴールに秋田のゴール裏も大熱狂でタオルを回します。勢いに乗る秋田はここから川崎Fと互角の勝負を演じて前半終了。秋田が1点リードという展開でいよいよ試合は後半へと進みます。

後半突入の前に、ハーフタイム中には秋田のゴール裏で”なまはげ×竿燈まつり”の夢の競演が実現! 突如始まった出来事に川崎Fサポーターも写真を撮ろうと集るなど、この日集まった観客に秋田をアピールすることに成功しました。ご協力いただいた運営スタッフのみなさまには心より感謝申し上げます。

さて、秋田が1点リードのまま後半に突入。追加点を狙って開始から積極的に攻める秋田は、後半4分、山田尚幸のロングスローを相手DFが頭で跳ね返すと、このクリアボールを青島拓馬がダイレクトでボレーシュート。シュートは枠を捉えるも相手GKが懸命のブロック。さらに詰めていた呉がこぼれ球を拾うもシュートならず。その直後には、右サイドを駆け上がった久富のクロスを中央で浦島貴大が受けてシュート。これは相手DFにクリアされるもこぼれ球を拾った前山が相手GKの位置を確認してループシュートを狙います。しかし、これは相手GKに止められてゴールならず。秋田の攻勢が続きます。

後半も攻勢に出る秋田に対し、中盤でボールを奪ってもなかなかシュートまで繋げられない川崎Fは、2人目の交代選手を入れてフォーメーションを4バックから3バックに変更。すると後半22分、川崎の武岡優斗がビルドアップから前線へ縦パスを送ると、これをPA手前の左で受けた車屋紳太郎が中央へ折り返します。このボールに空いたスペースへ走り込んだエドゥアルドが左足をあわせます。これがゴールネットを揺らし、秋田が同点に追いつかれます。ゲームは振り出しとなったところで、一気に勝ち越しを狙う川崎Fに対し、やや運動量が落ちてきた秋田は防戦一方に。それでも川崎Fの反撃を懸命の守りで食い止めていた秋田でしたが、後半32分に大久保のミドルシュートで勝ち越しを許してしまいます。

なんとか同点に追いつきたい秋田。しかし、後半37分に3失点目となる追加点を許すと、ここで間瀬秀一監督は、大久保とは中学、高校の同級生である川田和宏を3枚目のカードとして投入し、最後の反撃に出ます。ボールをキープしてうまく時間を稼ぐ相手に対してボールを奪いに行く秋田ですが、追いつくことができずに試合終了のホイッスル。先制ゴールを奪って奮闘を見せた秋田でしたが、1−3の惜敗で3回戦進出とはなりませんでした。

試合には敗れましたが、最後まで選手たちは恐れることなくJ1首位の川崎Fに立ち向かっていきました。秋田は天皇杯に出場した過去7回、上のカテゴリーのチームとの対戦ではいずれも無得点で終わってきておりましたが、前山のスーパーゴールによって新たな1ページをブラウブリッツ秋田の歴史に刻むことができました。この試合で得た経験、そして悔しさを胸に、残り10試合となったリーグ戦に再び戻ることとなります。

リーグ再開となるホームゲームは、9月10日(土)あきぎんスタジアムにて、Y.S.C.C.横浜との対戦となります(14時キックオフ)。また試合当日は、Jリーグ女子マネージャー・佐藤美希さんの来場が決定。ほかにも様々なイベントが行われますので、ぜひ会場にお越しいただき、選手たちに熱いご声援をお願いいたします。

6月12日ホーム 鹿児島ユナイテッドFC戦を終えて

6月12日(日)に行われた2016シーズン明治安田生命J3リーグ第12節、ブラウブリッツ秋田は鹿児島ユナイテッドFCと対戦し、1対3で今季初黒星を喫する結果となりました。

前節、アウェイで行われた琉球FCとの激闘の末、引き分けながら貴重な勝ち点1を秋田に持って帰り、ひさびさのホームゲームに臨むブラウブリッツ。一方、対戦相手のは鹿児島ユナイテッドは今季からJ3リーグに参入。こちらも5月は負けなしと好調をキープしており注目の初対決となりました。

“チャレンジ3000人”と銘打たれたこの日のゲーム。本拠地・あきぎんスタジアムには今シーズン最高となる3681名の観客が応援に駆けつけてくださいました。また、われわれBLUE+AKITAが応援活動を行っているゴール裏にも約200名の秋田サポーターが集まってくれました。いつもありがとうございます!

試合前から熱気に包まれるなかで行われたゲームは、前半開始早々に鹿児島のFW藤本憲明のゴールで秋田が失点。今シーズンで初めて秋田が追う展開となります。しかし、その直後の同7分、右サイトからの川田和宏のクロスを中央で受けた前山恭平が頭で落とすと、田中智大がすかさず左足を振りぬいてシュート。ゴール左に突き刺さり、すぐさま同点に追いつきます。田中は2試合連続ゴールです。

同点に追いつき勝ち越しを狙う秋田がさらに攻勢に出ますが、対して鹿児島はフィジカルの高さを生かして秋田に決定機を与えません。すると同41分、中盤でボールを奪った鹿児島はカウンター攻撃を仕掛けると、ドリブルで中央を突破した五領淳樹のラストパスを受けた中原優生が右足一閃。新里彰平がスライディングでブロックしようとするも左足を伸ばすも間に合わず、松本拓也の頭上を超えたボールがゴールネットを揺らし、鹿児島に勝ち越しを許してしまいます。

1対2と1点差で追う展開で迎えた後半、早い時間帯でまずは同点に追いつきたい秋田の間瀬秀一監督が先に動きます。浦島貴大との交代で呉大陸を投入。しかし、秋田はゴール前まで迫るもなかなかシュートにまで結びつけることができず。逆に後半16分、相手のミドルシュートを一度はブロックするも、そこからこぼれたボールを繋がれ、最後はまたしても藤本がヒールで押し込んで鹿児島に追加点。リードが2点差となってしまった秋田はさらに厳しい状況となります。

ここから秋田は遊馬将也、比嘉諒人とケガから復帰した前線のふたりを投入してゴールを狙いますが、後半はわずかシュート3本に終わってタイムアップ。1対3で鹿児島に敗れた秋田は今シーズン初黒星で、開幕から続いていた11戦連続負けなしがここでストップ。さらに、昨年8月からのホームゲーム13試合連続負けなしのJ3リーグ記録もここでストップとなり、ひじょうに悔しい敗戦となってしまいました。

この結果、秋田は5勝6分1敗で勝ち点21のまま順位は5位に。しかしながら、首位・鹿児島とは勝ち点2差、さらには3位・栃木SC、4位・AC長野パルセイロが秋田と同じく勝ち点21で並んでおり、次節の結果次第では首位返り咲きの可能性もあるなど、J3リーグは大混戦の状況となっております。

6月唯一のホームゲームを終えた秋田の次節は、6月19日(日)藤枝総合運動公園サッカー場にて、藤枝MYFCとの対戦となります。藤枝には今シーズンより秋田から移籍した三好洋央、峯勇斗、三宅貴憲の3選手が加入。そして秋田の久富賢は昨年までの5シーズンを藤枝でプレーしているなど、こちらも注目の一戦となります。キックオフは15時です。現地・藤枝に来られる方は道中お気をつけておこしください。また、現地に来られない方も、それぞれの場所からブラウブリッツ秋田の勝利を願い、その想いを届けてください。

 

すべては秋田のために!
共に闘っていきましょう!!