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土壇場でまさかの展開…… 7月1日アウェイ FC東京U-23戦を終えて

2017シーズン明治安田生命J3リーグ第15節、ブラウブリッツ秋田は敵地でFC東京U-23と対戦し、1対1でドロー。秋田は2位・カターレ富山に勝ち点3差をつけて首位をキープしました。

会場となった味の素フィールド西が丘には秋田側応援席に全国各地から約250名の方々が集結。首位・秋田の試合を観ようと初めて観に来られた方も多く、試合前から異様な盛り上がりとなりました。またこの日はわざわざ秋田からNHK秋田放送局『ニュースこまち』様が、さらにTBS『スーパーサッカー』様が取材に来られておりました。秋田ではパブリックビューイングが開催されそちらにも約50名のサポーターが集結。その模様とあわせて週明け月曜の『ニュースこまち』のなかで放送されております。

さて試合のほうですが、連戦の疲れ&梅雨の蒸し暑さからか前半から動きがやや重い秋田に対し、チャンスがあれば積極的にシュートを放ってくるFC東京U-23。再三のピンチもGK小澤章人の好セーブでなんとかゴールを守り前半スコアレスで後半へ折り返しとなります。

後半も果敢に攻める相手に対し、なかなかチャンスを作り出せない秋田。すると杉山弘一監督は後半15分に古田寛幸を代えて青島拓馬、さらに同25分には久富賢に代えて6月の富山戦で途中出場から同点ゴールを決めている遊馬将也をピッチへ。すると同35分、右サイドから中央へ送られたボールを韓浩康がヘディングで落とすと、ペナルティエリア内で受けた田中智大が相手DFを背にしたまま反転して左足でシュート。これは相手GKのセーブで弾かれるも、こぼれ球を狙って詰めていた遊馬が左足でゴールへ流し込んで秋田が遂に先制! 遊馬は今季2ゴール目。苦しい展開ながらも秋田が終盤でリードを奪います。

そして時間をうまく使いながらアディショナルタイム(3分)へ突入し、試合終了直前にまさかの展開が……。残り1分を切ったところで相手のコーナーキックに。時間的にも相手にとってはおそらくこれがラストチャンスとなるプレー。相手GKも上がって攻撃に参加します。そしてこのコーナーキックから相手GKがシュートも小澤がしっかりとキャッチ。すると相手ゴールが無人でガラ空きとなっていることもあってか小澤がすぐさまリスタートで前線へボールを蹴り出します。ところが足元がやや滑ったか小澤が体勢を崩しながら蹴り出されたライナー性のボールが自陣ペナルティエリア手前にいた主審の足に直撃。そのまま相手ボールとなりゴール前へクロスを入れられると、途中出場の相手FW原大智にヘディングシュートを決められてまさかの失点で追いつかれます。

この直後、秋田は18歳の現役高校生・鎌田斗来がプロ公式戦デビュー。チーム史上最年少出場記録を更新した鎌田は田中からのセンタリングを合わせようするもミートせずに枠外となり、惜しくもファーストタッチでの初ゴールとはならず。そしてこの直後に試合終了のホイッスル。今季初めて追いつかれる形でのドローとなった秋田にとっては勝ち点3を逃す惜しい結果となりました。しかし、開幕から無敗は継続しており13戦負けなし。さらに昨季から続く17戦負けなしでJ3記録に並びました。

この結果、10勝4分で勝ち点34の秋田は、今節勝利している2位・カターレ富山がとの勝ち点差が5→3に縮まるも依然として首位キープ。前半戦残り2試合の秋田に対し、試合を多く消化している富山は残り1試合のため、次節の結果によっては秋田の前半戦首位ターンが確定します。その次節は7月9日(日)ホームのあきぎんスタジアムで17位Y.S.C.C.横浜と対戦(15時キックオフ)です。2位以下との差を広げるためになんとしてでもホームで勝ち点3をゲットしたい一戦。相手は最下位とはいえ第15節では好調・FC琉球と引き分けており、けっして侮れません。全力応援で選手たちを後押ししましょう!

それではあきぎんスタジアムでお会いしましょう。We are AKITA!!

遊馬、土壇場で同点弾! 6月11日ホーム カターレ富山戦を終えて

2017シーズン明治安田生命J3リーグ第12節、ブラウブリッツ秋田はホームのあきぎんスタジアムでカターレ富山と対戦し、1対1でドロー。秋田は2位・アスルクラロ沼津に勝ち点4差をつけて前節に続き首位をキープしました。

前節の栃木SC戦に続いて再び2位との首位攻防戦となった一戦には2488人の観衆が応援に駆けつけ、Jリーグチェアマンの村井満氏も来場。心配されていた天気は気温がやや平年より低いものの前日の雨もあがり、試合中には晴天となるなかでゲームが行われました。また、この試合でJ3通算100試合出場となる前山恭平選手に対し、われわれBULE+AKITAからは試合前にくす玉を割ってお祝いをしました。

この日は前節とメンバーが入れ替わり、古田寛幸が右サイドで先発出場。前半から中盤でのボール奪取からワイドに展開して攻撃を組み立てる富山に対し、秋田は富山の両サイドの裏を狙ってロングボールを入れながらチャンスを伺います。高い位置でもプレスを積極的にかけてくる富山に対し、秋田はクリアしきれずにセカンドボールを拾われてシュートを打たれる場面も。それでも前半28分にはカウンター攻撃から久富賢が右サイドをドリブルで一気に駆け上がると、前線へアーリークロス。これをゴール正面で田中智大が受けてシュートを放つも相手キーパーの好セーブに阻まれてゴールならず。

ビッグチャンスが先に訪れたのは秋田だったがこれを逃してしまうと前半38分、右サイドから縦にロングボールが入ると、サイドラインギリギリでパスを受けた富山の苔口卓也がボールをキープ。そこから上がってきた椎名伸志にいったん戻すと、椎名はやや中に切れ込んでから逆サイドの空いたスペースへサイドチェンジ。これを西室隆規が拾ってすかさず中央へグラウンダーのクロス。これがニアではタイミングが合わずマイナスぎみのパスになると、秋田守備陣の背後からゴール前へ走り込んだ佐々木一輝が左足で合わせて秋田ゴールのネットを揺らし、富山が先制。5試合連続無失点と堅守を誇っていた秋田にとっては4月の琉球戦以来6試合ぶりの失点となります。

富山の1点リードで迎えた後半、反撃に出る秋田は同7分に田中がPA手前からミドルシュートを放つもキーパー正面。これに対し同11分、センターサークル付近で古田からパスを受けた藤山智史が、背後からプレスに来た相手に対してフェイントを入れてかわそうとするもボールを奪われてカウンター攻撃を受ける。ここからPA内へと侵入した選手にパスが繋がってシュートを打たれるも、GK小澤章人が素早い反応でシュートを止めるナイスセーブでピンチから救う。さらに同17分には自陣で相手のFKから頭で合わせられるもこのシュートはクロスバー直撃。ピンチを凌いだ秋田としては早く追いつきたいところ。

すると同18分に杉山弘一監督が動く。左サイドの山田樹に代えて青島拓馬をピッチへ。ここから秋田が反撃に出ると、杉山監督は同38分に久富賢に代えて遊馬将也を投入し、二枚目のカードを切る。この直後の同41分、田中からパスを受けた遊馬がPA手前で相手選手に倒されて得たFKを前山恭平が蹴るも、これはバーの上。試合時間が残り少なくなっていくなかで1点が遠い秋田。

そして試合はついにロスタイム(5分)に突入。同46分、早く追いつきたい秋田が相手陣内へ攻め上がるも逆にカウンター攻撃を受けてピンチに。相手がスペースを狙ったパス対し、古田が全速力で戻って相手選手よりも先にボールに追いつくと、相手選手2人をかわしてドリブルで駆け上がる。ここから古田はセンターラインやや手前の位置から相手DFの裏を狙って縦パスを入れると、相手DFがボールを処理を誤り、そのこぼれ球を田中が拾うと、ゴール前へ走り込んだ遊馬と相手GKで2vs1の状況に。ここから田中がすかさずゴールにパスを送ると遊馬が右足で合わせたシュートが富山ゴールのネットを揺らしてゴール。遊馬の今季初ゴールで秋田が土壇場でようやく追いつく。このゴールにスタジアムから大歓声が沸き起こる。

ロスタイムは残り3分。この勢いで一気に逆転を狙った秋田であったがひっくり返すまでには至らず試合終了のホイッスル。最後まで諦めずに闘いきった秋田が同点に追いつき、富山と勝ち点1をそれぞれ分け合いました。この結果、8勝3分で勝ち点27とした秋田は、富山と入れ替わって2位に浮上したアスルクラロ沼津と勝ち点4差で首位をキープ。そして次節は6月18日(日)敵地・愛鷹広域公園多目的競技場にて2位・沼津とのみたび首位攻防戦(キックオフ15時)です。現地・沼津に来られる方は道中お気をつけておこしください。また、現地に来られない方も、それぞれの場所からブラウブリッツ秋田の勝利を願い、その想いを届けてください。

すべては秋田のために!
共に闘っていきましょう!!

8月21日天皇杯県予選決勝 猿田興業戦を終えて

第26回秋田県総合サッカー選手権大会 兼 天皇杯秋田県予選決勝、ブラウブリッツ秋田は猿田興業と対戦し、結果は5対0で勝利しました。

スーパーシードによっていきなり決勝戦の出場となる秋田。対戦相手は、準々決勝で秋田FCカンビアーレ、準決勝でノースアジア大学を下して勝ち上がってきた東北1部リーグ所属の猿田興業です。公式戦では初めての対戦となる猿田興業には、かつて秋田に在籍(2012−2013シーズン)していた土屋健太が主力として活躍しており、この試合でも先発出場。気温30℃を超える暑さのなか、秋田県代表を決める一戦が14時04分キックオフで始まりました。

結果は既報でご存知の方も多いと思われますが、試合開始から自陣で守備を固めてカウンター攻撃を狙う相手に対し、前半は風上に立った秋田は相手陣内深くまで攻め込むもなかなか得点が奪えず。同11分には呉大陸がエリア内で倒されてPKを獲得。呉は自ら蹴るも相手GKがこれを読んでブロックし、先制点とはならず。その後も決定機が幾度もありながらシュートが枠内を捉えることができず。逆に、同25分にはボール処理のミスからエリア手前で相手にボールを奪われ大ピンチ。これは松本拓也がシュートを片手で弾いて得点は与えなかったものの、あわやの場面にスタンドで応援している観客からも選手へゲキが飛ぶ。

チャンスがありながら先制点がなかなか奪えないという状況のなか、前半36分、秋田はコーナーキックを得るとキッカーの日高慶太が蹴ったボールを呉が頭で合わせて待望の先制点が生まれます。さらに同41分には前山恭平のパスを受けた呉が冷静にシュートを決めて追加点。前半を2−0で折り返します。

後半も開始早々から攻め込む秋田ですがシュートの精度を欠いてなかなかゴールが奪えず。そして相手の足が完全に止まった終盤になってようやく、浦島貴大、遊馬将也、深井脩平が立て続けにゴールを決めて3点追加。前後半合計で35本のシュートを放った秋田が、守備で奮闘を見せていた猿田興業を下し、5対0で勝利を飾るとともに15年連続23回目(前身のTDKサッカー部時代を含む。ブラウブリッツとしては7年連続7回目)となる天皇杯本大会出場を決めました。

天皇杯1回戦は8月27日(土)あきぎんスタジアムにて、初戦の相手は青森県代表のヴァンラーレ八戸との対戦(13時キックオフ)です。昨季のJFL第1ステージ覇者であり、J3昇格を狙う八戸とは公式戦で初対戦となります。同じ北東北として負けられないダービーマッチ。秋田県代表として天皇杯で闘うブラウブリッツ秋田の応援をぜひともよろしくお願いいたします!